第2話 キャラメイク 前編
初めてのログイン!
ワクワクしながら目を開けると…
そこには真っ白な空間が広がっていた。
そして目の前には綺麗な女性が現れた。
「うわぁ!」
ビックリしてつい悲鳴をあげてしまった。
「ごめんなさい、ビックリしてつい…」
ほんわかした雰囲気を纏い女性は苦笑いしながら答えた。
「ビックリさせてごめんなさい」
そして女性の雰囲気が変わった。
「私は、あなたのチュートリアルの担当をさせて頂く管理Aiのフォルトゥーナと申します。これから向かう世界では女神と言われています。宜しくお願いします。尚、このチュートリアルは飛ばせませんので予めご了承ください」
「はい!よろしくお願いします。」
と私はワクワクしながら答えた。
「それではまず、キャラメイクをしましょう」
「このゲームでは現実とこの世界での過度な違いによる違和感を極力無くすために、身長、性別、はいじることが出来ません。」
「しかし、それでは現実での身バレが起きてしまう可能性があるので最低限髪と目の色は変えていただきます」
私は日本人で、髪も染めていないので黒髪黒目だから…黒髪黒目は出来ないってことか…。
「えっ!じゃあ身長伸ばせないし、胸も変えられないの!?」
せっかく現実よりも理想的なモデル体型にしたかったのに…
「いえ、身長は出来ないですが胸は変えることができます」
なななんですとぉぉぉ!!
私は現実では身長145cmで胸は…
泣きたくなるので言わないですが。
今、誰かまな板って言った?言ってないよね?ね?
ニコー
女神様は何かを感じとったのか額に汗を出しながら
「そ、それではキャラメイクを始めましょうか」
と言った。
「さっきの続きですが、ここでは現実ではできないような色、虹色などもできます。好きに選んでください」
えっ、虹色もできるの?絶対やらないしやる人もいないよね?
あ、でもちょっと気になるかなぁ
1度虹色を選んでみると、目の前に虹髪虹目の自分自身が現れた。
すると女神が言った
「こちらで決定でよろしいですか?」
「いや!絶対無い!違うよ!」
と私は焦って答え色を変える。
んー、どんな風にキャラメイクしようかなぁ…。
悩む事およそ10分
「よし!決めた!」
髪は薄い赤のような紫のようなピンクのような?ちょっと表現が難しい色にした。
髪の長さは腰まで。目の色は…アメジストみたいな紫っぽい色?かな。
骨格は変にいじったらすごいことになりそうだから辞めて、胸は…無難な大きさのC…いやD…いやでも…やっぱりCぐらいの大きさ!
「はい!とりあえずこんな感じで!」
女神は待ちくたびれたのか、どこからか取り出したせんべいを食べつつ暖かいお茶を飲んでいた。
「「……あ…。」」
そして何事も無かったかのようにせんべいを食べ始める。
「いや、そっちじゃないでしょ!?」
と私は言うと女神は少しふくれっ面になりながら言った。
「それでは続きを行いましょうか」
私は戸惑いつつ返事をする
「はい…。」
「次に決めるのは種族です」
なるほど、種族かぁ…やっぱりカワイイ系がいいよね?
「種族は色々あり、その種族ごとの特徴、能力の得手不得手があります。」
「さらに種族ごとに進化の仕方も変わってきます。」
「進化?」
私は疑問に思いつい言葉にしてしまった。
「はい、進化です。この世界ではある一定の強さになると進化をすることがあります。進化は初期を合わせて最大5段階あり、どの種族もその5段階目までいけます。詳しくは情報公開となるため話せないのでこの辺で。」
なるほど、進化があるのかぁ…
「分かりました!」
「では続けます。種族は基本的にヒューマン、エルフ、ドワーフ、獣人等があります。その他にも色々ありますが多すぎるため割愛しますが詳しい説明は手元の表をご覧下さい。」
なるほど、どれどれ〜
ヒューマン
能力、成長率は平均的。全てをこなせるオールラウンダーであるが器用貧乏となる。
エルフ
能力、成長率は魔法寄り。魔法系の成長率は高いが肉体、物理系の成長率は低い。また、美形が多い。
ドワーフ
能力、成長率は物理寄り。物理系の成長率は高いが、魔法系の成長率は低い。また、ずんぐりむっくりな人が多い。
獣人
対象となる獣の固有能力が使える。成長率は対象の獣依存となるため一概には言えない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
う〜ん
いっぱいあってどれにしようか悩むなぁ…。
こういうときは…
「どれかオススメの種族とかってありますか??」
って女神に聞いてみる。
すると女神は答えた。
「これがオススメ!というのは有りませんが、基本的に皆さんはヒューマンを選んでいます。ヒューマンならこれからどのようなスタイルを目指すかが広がる為ですね。」
なるほどなるほど
「分かりました!ありがとうございます!」
でもやっぱりどれにしようか悩むなぁ…。
どんどん表を下に見てみる。
すると1番下にランダムというものがあった。
ん?んんん??
なんだこれ…
疑問になって女神に聞いてみる。
「女神様!一番下にランダムってあるのですが、これってなんですか?」
女神は答えた。
「それは種族をランダムで決めるというものです。ランダムで決めるとその表に載ってる種族から載っていないユニーク種族まであります。さらに稀に上位種族になる事もあります。」
…は?え、それってありなの?
私は興奮して言った
「え、それってめっちゃすごいじゃん!!」
そして女神は言う
「はい、ただ確率はかなり低いです。基本的には1%未満であり、物によっては地球に隕石が落ち手滅びる確率よりも低いものもあります。」
ガーン…。
それって絶対無理じゃん…脳波スキャンだからこのゲームリセマラ出来ないし…。
しかも外れたらよく分からない種族でしょ?
なんかどっかに魚って種族もあったし…。
一応選び直しできるか聞いてみよう。
「ランダムで選んでみて選び直しとかって出来ないですよね?」
「出来ません。その為このランダムを選んだ人はまだか片手で数えられるぐらいです。」
ぐぬぬぬぬ…迷う…
でも失敗したくないしなぁ…
あっ!そうだ!!
このキャラメイクって順番通りにしないとダメなのかな?聞いてみよう。
「女神様!このキャラメイクは能力値から選ぶことって出来ますか?」
女神は少しニヤっとしながら言う
「はい、大丈夫ですよ。」
私は思った。よし!これならもしかしたらレア種族が出るかも!
「それでは能力値についての説明です。」
そして能力値の説明が長々とあった。
要約すると…
HP(Hit Point)
体力。0になってしまうと、死んだり戦闘不能になったりする。
MP(Magic Point)
魔力。魔法やスキルを使用する際に消費される。
STR(Strength)
力。物理攻撃力に影響を与える。
INT(Intelligence)
知力。魔法攻撃力に影響を与える。
VIT(Vitality)
生命力。HPの最大値や防御力に影響を与える。状態異常耐性に影響を与えることもあって、基本的には高いほど倒れにくい。
RES(Resist)
抵抗力。魔法攻撃に対する防御力。
DEX(Dexterity)
器用さ。命中率に影響を与える。
AGI(Agility)
素早さ。行動速度や回避率に影響を与える。
LUC(Luck)
運。影響する範囲が広く、詳しくはマスクデータとなっている。
SP(Status Point)
ステータスに割振るためのポイント
そして割り振れるステータス以外にもATKやDEFと言った能力値があり、STRやVITの数値や種族によって変化するそうだ。
うん、長かったな…
まぁでも私が考えてる事に変わりがないからいいけどね!
「では能力値を決めましょう。」
____________________
初期ステータス
名前 〇〇
種族 〇〇〇〇☆〇
Lv 1
HP 100/100 MP50/50
STR 0 VIT 0
INT 0 RES 0
DEX 0 AGI 0
LUC 0
残りSP20
ATK 8 DEF 8
MATK 8 MDEF 8
ステ振り前
名前 〇〇
種族 ヒューマン☆1
Lv 1
HP 120/120 MP60/60
STR 0 DEF 0
INT 0 RES 0
DEX 0 AGI 0
LUC 0
残りSP20
ATK 10 DEF 10
MATK 10 MDEF 10
ステ振り後
名前 〇〇
種族 ヒューマン☆1
Lv 1
HP 182/182 MP60/60
STR 10 VIT 10
INT 0 RES 0
DEX 0 AGI 0
LUC 0
残りSP0
ATK 44 DEF 44
MATK 10 MDEF 10
____________________
「こちらが最初のステータスと1つの例になります。ATKやDEFなどは秘匿度が高くなっているため、基本的に自分以外は見ることができません。ステータスは好きに割り振りしてください。ただし1度完了してしまうともう変更は出来ないのでご注意ください。」
「はーい!」
そう言われても、どうするかはもう決まってるんだけどね!
て事でこれが私のステータスです!!
____________________
名前 トウカ
種族 〇〇〇〇☆〇
Lv 1
HP 100/100 MP50/50
STR 0 VIT 0
INT 0 RES 0
DEX 0 AGI 0
LUC 20
残りSP0
ATK 8 DEF 8
MATK 8 MDEF 8
____________________
じゃーーん!!
どうだ!
現実では不運な人生だし、ゲームの中ぐらい幸運に過ごしたいもんね!!
ん?名前が安直だって?
細かいことは気にしないの!!
すると突然女神様が笑いだした
「ふふふふふふ」
「いいわ!最高だわ!」
私は突然の事で戸惑う
「えっ?え?なに…。」
女神は言った。
「驚かせてごめんなさい。改めて自己紹介させて頂きます。私は幸運を司る女神フォルトゥーナです。」
あっ、はい…
「よ、よろしくお願いします。」
続けて女神は言う。
「私達管理Aiには気に入った1人にだけ加護をさずける権利があります。私は幸運を司る女神。そして貴方は使えるポイント全て幸運に振った。とても気に入りましたので私の加護をさずけましょう。ステータスをご覧下さい。」
おっ?まじ?
戸惑いつつもステータスを開くと…。
____________________
名前 トウカ
種族 〇〇〇〇☆〇
Lv 1
HP 100/100 MP50/50
STR 0 VIT 0
INT 0 RES 0
DEX 0 AGI 0
LUC 40
残りSP0
ATK 8 DEF 8
MATK 8 MDEF 8
加護
女神フォルトゥーナの加護
LUCの数値を2倍にする
____________________
おぉぉぉ!!
なんと加護のおかげでLUCの数値が2倍になっていた!
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