お誘いとお土産探し

深夜、宿という宿を駆け回って何とか見つけた宿に泊まって一夜を明けた次の日


 泊まれる宿をどうにか見つけることが出来た寝るための衣類に着替えてすぐに寝たのですが、起きたのは昼過ぎになってしました


 昨日は深夜まで起きていたので仕方ないですよねと自分に言い訳をしました。


 カルセさんに泊めてもらったホテルと違って、食事の準備されない安宿なのでこの時間に起きても大丈夫だと思います。


 さて今日は何をしましょうか?


 私はベットから体を起こして伸びをしてから着替え始めました。


 まずは隊長達に渡すお土産を探して、それから観光地巡りですね。前回では周り切れなかったところもありましたから、今回こそは周りきるとしましょう。あとはのんびり食べ歩いて隊長達がいる世界に転移しましょう。


 今日の予定を決めて、まずはどこかで朝食をとろうと、私は扉を開くと正面にメイドさんがいました。


 金髪で髪型は髪をポニーテール、背は私と同じ位に見えます。


 ・・・なんで?


 メイドさんはこちらに向いた後にスカートをつまんで優雅に一礼をしました。


 なんでここにメイドさんがいるのでしょうか?


「初めまして私はフレア様の専属メイドをしています。フローラと申します。本日はフレア様のご指示で参上しました」


 呆けている私をよそにメイドいえフローラさんが自己紹介をしてくれました。 


 フレアさんの指示?


 何でしょうか?


「えっと初めましてアイビーと言います。ご苦労様です。それでご用件は?」


「はい、これは旦那様の指示でもありますが、昨日のお礼をしたいとのことでお屋敷のご夕食に招待したいとのことです」


「え・・・今日ですか?」


 少し早すぎませんか?いや?私の素性を知らないから予定を立てることが出来ずないので、すぐに誘ったということでしょうか?


「はい、その通りです。しかし今行っても時間が余ってしまうので、こちらの指定した時間に宿に戻っていただければお連れします」


 フレアさんには会いたいですけど、もっとこう気軽に会える場所で会いたかったです。


 お金持ちの食事会とかあれですよね?作法やお金持ちのドロドロとした会話が繰り広げられる地獄だと記憶しています。正直怖いです。


 これ断ったら何かあるのでしょうかお金持ちの食事会には興味がありますが、それは料理に興味があるのであって実際にそこに行くのはちょっと怖いです。


 取り合えず断る理由を探しましょう


「えっと、この恰好で大丈夫ですか?私、この服しかなくて・・・」


 今の私の恰好はフレアさんと入った服屋で買った昨日とは別の服です。


 今からドレスとか用意するのは難しいと思います。


 別にこの服が貧乏に見えるとかそういう訳ではないのですが、お金持ちの食事に参加するには不相応に感じます。


「はい、そのことに返しては問題ありません。お屋敷にドレスがありまして、そこでアイビー様に合うようにドレスを調整しますので、その格好で大丈夫です」


 な、なるほど流石お金持ち、ドレスの用意はあるということですか・・・


 他の理由は・・・


「えっと本当に大丈夫ですか?私、自分で言ってあれ何ですけど、どことも知れぬ馬の骨ですよ」


「はい、フレア様の希望に御屋形様が押し負けて決まったことなので問題ありません、それに何かあれば私達が対処するだけですので」


 そう言ってフローラさんがスカートをまくり上げてナイフのような物を見せました。


「こう見えて戦闘訓練などは行っていますので問題ありません」


 ・・・これは、断ったらわかっているだろうなということでしょうか


 いえ、質問したのは私なのでちゃんと答えてくれただけなのですが、そう考えてしまいます。


 これは参加するしかないようですね。


「わ、わかりました。参加したいと思います」


「かしこまりました。ですが採寸や着付けなどに時間がかかるので時間は少し早めに指定させていただきます」


「はい、大丈夫です」


 お土産は買えそうですが観光地巡りは無理そうですね


 まあ明日がありますし、明日スポットを巡ることにしましょう


「では詳しい時間などですが・・」


 その後にフローラさんに詳しい内容を話してもらいました。


「それではお待ちしております」


フローラさんは一通りの説明を終えた後に一礼をして帰って行きました。


 「・・・」


 ・・・とりあえず朝食を食べましょうか


 私は宿を出て散策し始めました。




「おまたせしました」


 店員さんが机の上にパンと紅茶を置いてくれました。


 私今オープンカフェで朝食をとっています。。


 目の前に流れるきれいな川の前に設置されている椅子に腰かけながら、朝食を食べようと思ってここに座りました。


 頼んだのはパンと紅茶です。朝から重い物は食べれませんから、パンだけ頼みます。


 紅茶は詳しく知らないので適当に頼みました。


 パンは焼いてある部分はサクサク、中は適度にふんわりしていて美味しかったです


 パンを食べながら私は夕食の事は考えないでお土産について考えます


 前回のお土産は食べ物にしたので今回は置物にしようと思いましたがここの食べ物はどれも美味しいですから、今回も食べ物をお土産にするのもいいですね。


 でも置物も捨てがたいですね。特に、ここには便利な小物グッズとかありますからそれを渡すのもいいですね。


 まずは市場に行ってから具体的に決めましょう


 さてお腹も膨れましたし市場に行くとしますか。


 私は席を立ってお会計を済ませて、町中を散策し始めました




 ここの地名はセーテーニという場所らしく温泉で有名な観光地であるとランキング本に書いてありました


 温泉饅頭は前回渡しましたし何か別の物を渡したいですね。


 大通りにある出店を覗きながら考えます


 温泉卵はすぐ駄目になってしまいそうですね。美味しいのですけど・・・


 置物にしても場所を取り過ぎない物にしないと邪魔になってしまいますからなるべく小物を選びましょう


 それにしても・・・


 私は果物の試食をしながら思います


 すごい美味しいですねこれ


 ほんとに、ここの町の食べ物はどれも美味しいです


 今まで行った2つの世界の食べ物は食べたことはないですが、あの世界もここみたいに美味しいのでしょうか?


「どうだい嬢ちゃん!今日仕入れたばかりの物だぜ!」


 そう考えていると果物屋のおじさんが大きな声で話かけてきました


「とっっても美味しいです!!」


「だろぉ!なんたって今話題のヨモツ印の果物だぜ!」


 おじさんは自慢するように胸を張りました


「ヨモツ印?」


「何だ嬢ちゃん知らないのか?ここから少し西に行くとイリチスって町があるんだけど、そこの特産品なんだよ」


「へぇそうなんですね」


 ここだと有名な食べ物のようですね。お土産にいいかもです


 特産品は興味があります


「今度行ってみな!見たことない食べ物がいっぱいで、どれも美味しいから」


「おいしい・・・わかりました。今度行ってみることにします」


「おう、そうしな!どれも本当にうまいから」


「はい、それとこれください」


 試食した物と果物を手にしました


「お!ありがとな!嬢ちゃん別嬪さんだからサービスしとくよ」


 そういっておじさんは果物をもう一つサービスしてくれました


「ありがとうございます」


 私は果物の入った袋を持って店を後にしました


 ・・・まだ少し時間あるので、もうお土産探しはまだできそうですね


 果物を買ったので次は置物でも買いに行きましょうか


 ついでに明日行く観光地は決まってないのでオススメの観光地を聞くことにしましょう


 しばらく買い物をしていると宿に行かなくてはならない時間になってきました。


 服に置物それとお土産屋さんにあった金色の竜がまかれている小さな剣とかを買ったので、私はとても満足です!!


 特に置物は個人的に好みな物を買えたので気に入っています


 さてと・・・買い物は満足できたのでそろそろ戻りましょうか


 私は両手の袋を持ちなおして宿の方に歩き出しました

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