メンバー紹介
「隊長おはようございます。これお土産です。」
そう言って入ってきたのは、キリッとした目をした女性でした。
服装はスーツではなくどこかの民族衣装のような変わった恰好をしていて前髪はそろえていて、海のような暗い青色の髪は右側で結ってあり肩のあたりまで届いています。他の髪は胸当たりの高さまでで切りそろえられています。
「おはよう ナギ。お菓子か この後のブリーフィングでお茶請けとして出そう。ありがとう。」
「いえ、それよりそちらの方は?」
「今日から新しく入るアイビーだ。」
「初めましてナンバー301655772アイビーです。よろしくお願いします。」
まずは隊長に言ったのと同じ自己紹介をする。名前と製造番号だ。
「ナンバー167782891のナギです。これからよろしく」
そう言ってお互いに握手をしているとバンと扉が勢いよく開き、茶髪の男性と黒髪の男性が入ってきました。
「おはようございまース隊長。今回は遅刻しなかったですよ」
そう言ながら部屋に入ってくる茶髪の男性の隣で黒髪の男性が
「それは休暇の最終日に私と一緒にいたからですよ、一人でいたら確実にまだ寝ていましたよ」
そう言ってため息をつきながら入ってきました。
「いやーすまないっス、バロック。その代わり宿代と晩飯代は俺が出したじゃん そのくせ、とんでもない量食べたから土産代なくなったし」
「おごりなら遠慮しないだけですよ。隊長これお土産です」
「ありがとうバロック。お茶かさっそく使うとしよう。それからアイビーだ。今日から一緒に働くからよろしく頼む」
「ナンバー301655772 アイビーです今日からよろしくお願いします。」
「君が補充要員?俺はナンバー154555913 ユッカだ、よろしくな。」
「私はナンバー2019304900 バロックです。よろしくお願いします。」
二人とも登山家のような恰好をしていますがユッカさんは軽いウェーブのかかった短い髪をしておりバロックさんは角刈りですね。サングラスしたら似合いそうです。
「あれ?セラの姉さんは?」
「セラは一足先に部屋に帰って深酒して就寝中だ。それとお前の方が先輩だぞ。もうすぐ始業時間だから着替えるついでに起こしてきてくれないか?ナギ」
「了解しました隊長」
そう言うとナギさんは、階段を上っていきました。
「ユッカ、バロックお前らももうすぐ始業時間だ。着替えてこい」
「了解でーす」
「了解しました隊長」
そう言って二人も階段を上って行きました。
「隊長、階段の先にはなにがあるのですか?」
「む?・・ああ、すまない説明し忘れていた階段の先には各自の部屋がある。君の部屋は階段を上がった先の一番手前の部屋だ」
そう言いながら隊長は胸ポケットから鍵取り出して、私に鍵を渡してくれました。
「もうすぐ始業時間だから部屋の確認は後にしてくれ」
「了解です」
そう言った直後に突然棚の上のFAXのようなものが動き出し何枚かの紙が印刷されてきました。
「ふむ」
隊長は印刷された紙を眺めながら奥の部屋に入ろうとし、私に
「座って待っていてくれ」
と言い奥の部屋に行ってしまいました。
私はちょこんと椅子に座りなおして、他の方が戻って来るまで隊長に渡された飲み物を飲んでいました。
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