DAY6:設定について

さて、いよいよ設定フェーズですね!


前回は、ふわっとしたプレミス案「目的と手段を逆転させて失敗してしまった人が、夢を取り戻すまでの物語」というものを作ってみました。


実は、この時点で「目的と手段を入替えたせいで、夢を喪失した発端」さえ設定することができれば、起承転結を用いて物語自体は書けちゃいます。


<途中経過>

起:ー

①承:目的と手段を入れ替えている場面

転:ー

②結:目的を思い出す場面

※丸の中の数値は、決定した順序です。



④起:↓の原因

①承:目的と手段を入れ替えている場面

③転:↓思い出すキッカケ

②結:目的を思い出す場面


たとえば、目的と手段を入替えてスランプに突入してしまった作家さんを主人公にしてみたら(①を設定してみたら)どうでしょうか?



④起:原因は?→ライバル作家の台頭

①承:主人公がスランプに→ライバルを潰そうと試行錯誤(ライバルに勝つことが目的に)←ありがちな過ち

③転:転機は?←初心を思い出すため、誰かが犠牲になりがち(笑)

②結:夢を思い出す


▼もし、読んでいて詰まったときは、以下の記事を読むと参考になるでしょう。

・プロットの基本

https://sakka-no-mikata.jp/2018/08/05/character-setting-12/

・結末の作り方

https://sakka-no-mikata.jp/2019/05/04/post-6457/


<あらすじ(これでは書かないですが!)>

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作家デビュー当初は輝いていた主人公。


ライバル作家が登場したことによって、胃をキリキリさせながらお話を書いては沼にハマっていく。そんなときに同じく小説を書いているデビュー前の少女が教えを請いに登場。


小説の書き方を教えているうちに、主人公自身も初心をおもいだしてなんだかんだ頑張り始める。同時に、少女は主人公へ恋心を抱いていく。


しかし、少女が出す作品が次第に人気になるにつれて、主人公は再び悪夢に苛まれることになる。ある日、喧嘩をしてしまった後、少女が交通事故で死亡。


失意の中、少女が生前に残していたメールに気づく主人公。


少女の願いや過去が明らかに(伏線回収)。少女が途中までしか書き上げることが出来ていなかった原稿をつないでいく!(全米が泣いた)


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↑こんな感じですかね?(笑)


いや、真面目な話そこそこ上手く描写さえできれば、それなりには面白くなると思います。



<以下、注記(必読)>

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※ここで、あえて恥を忍んででも、誤解を招かないために伝えておきたいのですが、わたしの運営している『作家の味方』というサイトでは、小説の書き方なるものを様々な角度から記載しています。


しかし、サイトに記載しているものは、あくまで「物語を最低限小説と呼べるものとして形にし、」を第一目的としたものとなっていますことは、最初に理解していただけますと幸いです。


そもそもの話、小説の面白さはアイデア勝負といってしまえば、それまででしょう。


とはいえ、ストーリーやプロット、カタルシスなどの言葉の本質的な意味を把握した上で、試行錯誤するのと、そうでないのには雲泥の差があります。言葉の使い方を知っていれば、知人や友人と正確な意見交換が出来ますからね。


たとえるのであれば、砂糖と塩の味や扱い方を知らずに調理するのと、そうでないのとの違いと同じようなものでしょう。


親や周囲のマネをしていれば、ある程度は経験により会得することはできますが、クオリティを上げようとした途端に、ダークマターができあがります(笑)

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というわけで、本来ならここから本文にうつっていくべきなのですが、これでは満足できないというのが作家の性ではないでしょうか?


新人賞の受賞を狙っていたり、非テンプレものも創りたいと考えていたら、この起承転結ではもの足りない!といわれてしまいそうですね(笑)


ここで作家さんたちを襲うことになるのが「もっと複雑にしたほうが面白いんじゃね?」というささやき声でしょう。


いやまぁ、初心者の段階でこれをやりはじめると高確率で完結できません!断固として、おすすめしません。気をつけて(笑)


いやぁ、これがまたクソむずいんですよね......。たとえ、長編が複数回書けていたとしても運ですね。


「いつでも準備万端!いますぐ10作でも20作でも書けるよ!」という状態にはなっていない人が大半だと思います。


ええ、ええ、でも、それをどうやって、やって退けるかがみたいんでしょう?わかりましたよ。こっから軽々と乗り越えていくとしましょう!


そのためには、もう一つのプロセスを経る必要がありそうですね。おっと、今回もそろそろ長文になってきましたので、次回に任せることにしましょうか。


ご精読ありがとうございました!次回もお楽しみに!

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