第21話 まだ苦しめる?

菜々子の実の母…そう過去に弟と娘を私から切り裂いた母。

祖母の医療費は月5万の負担を強いられた菜々子。祖母の通帳は母が離さない!

今から施設に入るために必要な年金の通帳

それを施設のためではなく自分のために離さない。生まれた時からこんな運命を背負って生きてきた菜々子は 母が動けなくなっても

助けないだろう…。

血も涙もないのは菜々子ではない 言えるのは生んでくれてありがとう。

その言葉で十分だろうと思った。


私は…私はね?恨んだり憎んだりしていないのよ。感謝でいっぱいだけどね?


菜々子は困っているとき助けようとしない母の気持ちがわからなかった。

疲れたんだよ!菜々子の全てを…人生までも振り回されてきた今までを思うと 接し方が解らない。ただそれだけの事だった。

突然の電話で罵声をあげられて耐えられなかった。着信拒否が気に入らなかった母が言った言葉は 「お金がない」この前…3桁渡したよね…それ!どうしたの?そんな感情がよぎる中 菜々子は言葉に出すことはなかった

菜々子がまだ見つけられていないものが存在していた。誰にも見せていないもの。


沙矢加あなたのために あるからママが本当に消えたとき受け取って欲しい。


唯一 娘のためにあるものだから…。

どれだけ苦しいときも涙を見せなかった

沙矢加あなたのために…寂しい思いをさせたね。これで解決しないからママはまだ生きるんだよ?定年までは無理だけど 必ず全てを解決するから。こんなママを許して欲しい。

孫はね居たら可愛い でもね居なくても沙矢加が元気に過ごしてくれればママは幸せだからね。


そんな菜々子は失いかけた人生を再びスタートさせようと頑張る。

どうしたら活き活きと飛び跳ねるように生きられるんだろう…


考えさせて…次回更新未定。

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