第8話 遅かった恋愛

菜々子は暫く 廃人になりかけながらも思うことがあった。

沙矢加…あなたが生まれた時 きっと いつか

「この人がお母さんだよ」って言ってくれるような母親になりたい…確かに誓ったはず!


菜々子は嘘つきでは 終わらせたくなかった

遅い…遅いのかもしれない!遅かったかもしれない 立ち上がろうよ。

自分に鞭打って 頑張ろうと布団の住人を辞めた。


ダメ人生の卒業…廃人になるのも大変だなと

なりきれなかった廃人だったが 夢を希望を

持ちたかった。その時は 何もなく 早くこの日を笑って語ってる日を迎えたい。


しかし菜々子には 遠い遠い話だった。

とある病院で 一目惚れされた菜々子。全く

なんの感情も湧かない…「友達からでいいから・・・」と言われたが 菜々子の答えは

「友達で終わってください」どうしても

恋愛から離れてしまった菜々子は 誰かを好きになることに自信を失くしていた。


例え誰かを好きになっても その人を一生

好きでいられることは どこにも保証がない

しかし…その人は病気を抱えていた もう長くはない 私を好きになった人 肺癌を患い

病院からの電話 直ぐに受診させるように私が説明を受ける。


助かって欲しい…素直な気持ちだった。

好きだと言われて好きになる習性…

鬱病になってしまった 私を好きになってしまった人…そんなに1人で頑張らなくていいから・・・菜々子の当時の気持ちだった。

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