第7話 菜々子の想い
気付けば40を超えた菜々子がいた。
気持ちは若い頃で止まっている もう再婚出来ないのかな…恋愛とは無縁なのかな…
ふと もう遅いよと言い聞かせたが もう1人の菜々子は言った 家庭に戻りたい。
まだあの日のことを引きずっているのか!
それでも私 生きてて良かったじゃない。
もし 彼を残し私が旅立っていたら 大好きだった彼は こんなに悲しくて苦しい想いをしていたんだ!これで良かったんだと思えるようになった。
その頃から…仕事が休みの日は叫びたくなるようになり 感情コントロール困難状態に陥るようになっていた。
薬なきゃダメなのかな…イヤ!きっと加齢のせいで更年期障害になっても おかしくない歳だろうと思ったが 仕事へ行きたくて仕方ない時期があったのは 現実逃避そのものだったのだろう。
どれだけ自分に言い聞かせても苦しいものは苦しい…だんだん気持ちが身体に着いてこなくなる。欠勤が続いた 罪悪感に苛まれた…
廃人になっていく瞬間を味わったのかもしれない。何も手につかない考えられない…
このまま…このままでいい。
そんなダメ人間になった菜々子が取った行動とは・・・
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