応援コメント

第5話」への応援コメント

  • 宵闇に緲緲びょうびょうと枝葉の泣く、賑わしい夜

    この冒頭の描写から引き込まれる。
    素晴らしいの一言で、ラスト、余韻ですか。

    答えが知りたくもあり、知りたくもなく。

    ラガーさん、素晴らしいね。

    作者からの返信

    この辺は完全に日頃の読書の趣味が出てますね(笑)。

  • >「ここにいて、ここにある。なら、それでいいじゃないですか」

     思考の停止というわけね。

     冒頭の繊細な描写。狂気を滲ませる会話。特に狂っているのは葉太先生の方よね。
     愛し合うように殺し合う不思議な世界。
     淫靡で背徳的な禁断の遊戯。

     葉太先生は、愛する者を殺める宿命の意味について考えることをやめ、ただ、その行為のもたらす悦楽のみに溺れてしまったのかしら?

     ――ここにいて、ここにある。

     愛する意味の答えに決して辿り着けず、本能の赴くままに白刃を振るい殺害を繰り返す。
     それで今があるのであれば、葉太先生にとって生きるとは、その営みを繰り返すことにほかならないと悟ったのかしらね?

     共感はできないけれど、その思考に想いを至らせることはできるわ。
     深いわね。

    作者からの返信

    ここはご意見色々あるかと思いますが、葉太先生の出した答えは、『受容』であると考えています。

    これは私の作品に通底している考え方でして、悪い奴でもダメな奴でも、弱い奴でも狡い奴でも、人と違っていても間違っていても、『生きてていいんだ』と。

    それはそういうふうに生まれついて、そういうふうに育って今ここにいる。
    それを肯としないこと、変わっていこうとすることも大いに結構だけど、じゃあ変われない人はどうすればいいの?
    間違ってるから生きてちゃいけないの?

    そんな人たちに、いいんだよ、と言ってあげる、そんな小説を書いています。

    まあ、今回のは流石に極端ですが(笑)

  • 傍から見れば殺す殺されるの関係。だけどこれがこの二人の、紛れも無い愛なのでしょうね。
    とても歪んでいて、常人には理解できない愛の形ですけど、葉太と桜子には、確かな絆を感じました。

    作者からの返信

    自分の気持ちに正直に向き合うこと。
    これが本作における『葉太の答え』といってもいいのかと思います。

  • こういう歪な情念もいいですよねぇ……(うっとり)

    作者からの返信

    ここはねぇ……。
    色々理屈を捏ねくりまわして解答することも考えたんですけど。
    結局、「こうしてここにあること。それが全て」という結論にしました。
    ここが一番悩みました