第2話 世界の真実

「ゼウス様...?」

 レティシアは今までに聞いたことのない神の名前を聞き、不審に思った。

『ソウダ。オ前達ハ、「ティアマト」トイウ神ノ名前ハ聞イタ事ガアルダロウ。ソイツハ今、全知全能ノ神ト名前ヲ偽ッテイル』

「ティアマト様がそんな事をする筈がありません!ティアマト様はいついかなる時も全ての種族を愛し、公然公平に事を進めてくれる。と言い伝えられている程、素晴らしい神様なのです!」

 レティシアがゼウスに反論すると、ゼウスはゆっくりと口を開き、『ソレハ間違ッタ言イ伝エダ。ソコマデティアマトノ事ヲ信ジテイルノナラ、我ガティアマトトノ戦イデ敗レタ時ノ記憶ヲ見セテヤロウ。』と言うと、突然誰かが戦っている記憶がゼウスの声と共に頭の中に入ってきた。

『オ前ガ今見テイル記憶コソガ、2000年前ニ我トティアマトガ戦ッタ「神戦しんせん」デノ我ノ記憶ダ。ソノ戦イデ敗レタ後、身体ヲ消サレタ挙句、魂ソノモノヲコノ本ニ封印サレタママ、2000年モコノ本ノ中デ過ゴシテイタト言ウ事ダ。』

「ティアマト様がそんな事するなんて有り得ません!」

またレティシアが反論すると、ゼウスは怒り混じりにレティシアに言い放った。

『ダガコレハ紛レモ無イ事実ナノダ!ソコマデ言ウノナラオ前ニカケラレテイルヲ解イテヤロウ!』

そうゼウスは言い放つと、レティシアは目の前が真っ暗になり、頭の中のが晴れた様な感覚に陥った。目が覚めたレティシアは今まで ティアマトのにかかっていた事が分かり今までのゼウスへの不敬を詫びた。

「ゼウス様、今までの失礼な発言の数々、誠に申し訳ありませんでした。」

『分カレバイ。』

「ゼウス様の寛大なお心、感謝します。」

するとゼウスは、急に雰囲気を変えて話し出した。

『我ガオ前ノ催眠ヲ解イタ事ヲ決シテ誰ニモ言ッテハナラン。モシ誰カニ話シタラ、ティアマトカラノガ降ルト思ッタ方ガイイダロウ。』

「て、天罰...」

『マァ、ソウ心配スルナ。ティアマトハ我ガ生キテイル事ヲ知ラナイ。ダカラ、全種族ノ中デ1人催眠ガ解ケタトコロデハ気ニセンヨ。』

『マァ、サッキノ話ハ置イトイテ、ココカラガ重要ナ話ダ。』

「はい...」

さっきとは雰囲気が一気に打って変わって、ゼウスが話し出した。

『マズ、オ前ニヤッテ欲シイ事ガ2ツアル。1ツ目ハ流星剣りゅうせいけん欠片かけらヲ集メ、コノヲ再生スル事ダ。ソシテ2ツ目ガ、ダ。』————

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あとがき

「数多なる世界と天翔ける流星」第2話読んでいただきありがとうございました!まず最初に、第2話の投稿時期をずらしてしまってすいませんでした。次回からはちゃんと改善していきたいと思います。今回の話はゼウスが喋るところが予想以上に多くなってしまい、カタカナだらけになってしまいました...読みずらかったら申し訳ないです。次回からは、本編が本格的に始まります!是非、次回の第3話も見てくださいね〜


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令和2年 9月29日 浅葱星垂

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