第10話意味不明理解不能

「な、なんか変なのがいる。もしかして、チヨちゃんの知り合い?」

『そんなわけないだろ!』

銀色の肌。

黒くて大きな目。

そして異様に肥大した頭部。

まるで映画の中から出てきた宇宙人みたいだ。

大方こういうヤツは、人間の敵であるというのが相場だよな。

『わたしたちをどうする気だ!』

【怯えなくてイイ。サッキも言ったが、ただ聞きタイことがアルダけだ。聞き終わッタラ、スグニ解放スル。】


嘘っぽい。

それに、こんな得体もしれないヤツが言っていることを、誰が信用するんだよ。

「よかったねぇ!チヨちゃん。解放してくれるんだって!!優しい宇宙人だよ。実質ETだよ。」

......コイツは例外だ。


【おい!そこのアホ面をカマシテイル地球人。我々は宇宙人ではナイ。生命体ですらない。我々は一つで完全なる存在であり、概念的存在。】

「なに言ってるか分からないけど、仲良くしようねぇ!」

絶妙に会話がかみ合ってない。

意味不明なヤツ同士が話すとこんな風なことになるのか。

やべぇな。

【話を戻ソウ。――最近、この座標地点周辺で超高エネルギーが連続して発生してイル。】

『超高エネルギー?』

【そうだ。この星を一瞬で、滅ぼしかねないホドのモノだ。ナニカ心当たりはないカ?】

地球を滅ぼしかねないもの?

それって....。

まさか。ミウのことじゃ....。


「う~ん。私は知らないよぉ。チヨちゃんはどう?」

『も、もしもそれを見つけたら、どうするんだ?』

【モノであるならタダチに壊す。もし生命体であるナラば、殺○する。】


まずい。

「あれ~。チヨちゃん。汗だらだらだよぉ~。なんか怪しいですねぇ。」

なんで当の本人が気づいてないんだよ。

「なにか知っているなら、吐いちゃった方が楽だよぉ。」

『....言っていいのか?本当に言っていいんだな?』

「言っちゃってください!」

なんだよそのテンション。

いらつきがピークに達した。



『お前が超高エネルギーを発生させていた犯人だよ。ミウ。』

「......うそだぁ。」

『この間だって爆弾とかブラックホールとか作ってたじゃないか。』

「確かに!そういえばそうだねぇ~。あれはヤバかった。」


【もう十分ダ。標的ヲ確認。速ヤかに排除すル。概念体から物理物体への移行ヲ開始。3分後に生命体殺○モードにシフトしろ。】

銀色の肌が赤っぽく光り出す。


いつも通りの危ない展開だ。

「なんか物騒なこと言ってるよぉお。チヨちゃああああぁあぁん。どうしよおおおお。殺されるぅぅううう。」

状況を理解するのが、遅すぎる。


~次回予告~

宇宙の支配者に狙われた天才完璧美少女ミウ。

残されたタイムリミットは3分のみ。

助かる確率は0%に限りなく近い。

それでも戦え!

その先にみんなで笑える世界が待っているというのなら....。

次回 宇宙の支配者vs宇宙一の天才完璧少女ミウ☆


『予告なんて無駄だろ。それになんか脚色されているし....。』

「チヨちゃん。世界に無駄なものなんてないんだよぉ!」

『そうなのか?少なくともミウ。お前は無駄の塊だと思うのだが。』

「なんだとぉ~!?表でろぉー。」

『上等だぁ!おらぁぁぁ。』


(※夜中のテンションで書いてしまいました。許してください。作者より。)


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