日常と、非日常と。

第4話 日常と、非日常と。1

秋人は目を覚ました。

どうやら自分の体に戻ってこれたらしい。


「……はぁぁ…。」


思わず長いため息をつく。

…今日も結局こうなってしまった。


最後にひとつ、言い忘れていたことがある。

この夢の特徴について。

1つ目は、夢の中で自由に動けるということ。

2つ目は、他人に乗り移っているということ。

3つ目は、目を覚ます直前に、




体の持ち主は誰かに殺されること。




この奇妙な夢は、何者かに殺される人物の、最後の日に乗り移る。ということらしい。


乗り移られる側からしたら、たまったもんじゃないだろう。だって、人生最後の日を他人に奪われるのだから。


だが、そんなことを言うのは不毛な事だ。





いつだって死は突然やってくるものなんだから。




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これは誰かの夢日記 俄雨 無比偉 @hitoame-napy

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