第1話

春の桜がつぼみの頃

夕日が落ちるかけている時

私は、病院にいた。

その時病院の先生と話していた。

その時私に告げられた言葉

(長くとも半年しか生きられません)

と聞いた途端

私の、体から全部の心が無くなった

枯れた花のように

その時何も考えられなかった

(嘘ですよね)

私は、とても絶望していた。

先生からは、

(今の状態だと長くとももって半年でしか生きられません。とても悲しいと思いますがこの事実を受け止め生きてください)

と言われた。

私は、ショックすぎて泣けることすら出来なかった。

深い深い闇の中にいるような感覚だった。

呼吸もできないほどの恐怖そして悲しみ

私は、もう半年しか生きられない

なんでなんで私が死なないといけないの、

と思った。

ようやく退院ができると思った。

矢先に余命が半年と言われた

天国から一気に地獄に落ちた

蜘蛛の糸のように1本の希望が切れてまた地獄に落ちた気分だった。

隣で親が泣いていた。

病院が洪水するほど泣いていた。

私より泣いていた。

(なんでなんで私の子なの)

と言っていた。

それから病院の先生にもう1つ言われた。

(あと半年病院で生活になります)

さらに追い打ちがきた。

もう言葉に表せないほどの絶望

希望が闇になっていった。

私が、1番感じた感情の中で1番辛くて酷かった。

もう私の、心という花は、灰となって消えた。

根から葉という隅々まで灰となり

風が吹き灰すら無くなった。

親が隣で泣いているのに

私は、泣けなかった。

悲しいとよりも絶望がかっていた。

そして私の心に

お母さんお父さんごめんねごめんね

生きられなかった。

お母さんたちよりも

もっと生きたかった。

100歳まで

私は、16歳で死ぬのか。

他の人は、もっと生きられるんだろうなー

私は、もっと生きたいもっともっと

大樹のように3000年も生きたい

あんなふうに強く根を張って生きたい

そしてみんなから愛されたい

この世界は、不公平すぎる。

生きられる期間が長い人

生きられる期間が短い人

その差が凄い

まるでサバンナの動物のように

食われてすぐに死ぬか

生き延びて寿命で死ぬか

私は、病気に食われて死ぬんだろう。

だから私は、生きられる期間が短い

それが生物の設立みたいなものだろう

ある人が病気で死んだら

それから何かを得て

新しい進化をするんだろう

たとえ長くても短くても

命とは、必ず何かを動かす

どんな死に方をしてもだ

私がもしも死んだらどうなるんだろう

誰かは、私の死から

何かを得てくれるだろうか

そして私の人生は、

これからどうなるんだろうか?

命とは、どんなものだろうか?

死とは、なんだろうか?

生きられる人は、死んだ人から

何を受け取るんだろう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る