命と心

プロローグ

ある春の朝日が登るころ

私は、病院にいた

ふかふかの白い布団に入って

桜を眺めていた

桜が満開に咲き

そして綺麗に散っていく所を

そして色んな人を見ている

外を眺めているとワクワクしながら仕事に行く人(うきうきしている。多分新入社員なんだろう。新しい人生が始まるんだろう)

学校に慌てて行く人(なんで走っているのかなー。まだ朝日が上がったばっかりなのに?委員会なのかな?)

散歩している人がいた。

(気持ちよさそうに歩いているなー。みんなと挨拶している。とてもいい人なんだろう)

私は、いつも外を見ている

そしたらいつも外から手を振ってくれる人がいる。

私と同じぐらいの歳だろう

いつも笑顔で私のいる病室見て目を会うと必ず必ず手を振るう

花が満開みたいに素敵な笑顔だった

私は、その人の笑顔見るだけで力をもらう

私が早起きしている理由がそれだ。

だけど外を眺めていると羨ましく見えた

私は、もうみんなと同じ生活ができない

あの当たり前の毎日が

起きて顔を洗い朝食を食べ学校に行き友達と笑いそして恋愛などできたのかな?

大人になって仕事について楽しい生活遅れたのかな?

みんな桜のように満開に咲いているのに

私だけは、枯れた花みたいに何も咲いていない

私は、もう咲かないのだ

私は、あと半年で死ぬ

他の人は、入院しても最後には、咲いて帰れる

私は、もう咲かずにこの病院で死んでいくのだろう

秋の葉が散るように儚く死んでいくのだろう

死とは、必ずついてくる

逃げても逃げてもどこに行っても永遠についてくる

それは、人が絶望した時についてくる闇のように永遠と

生き物とは、死が必ずついてくる

永遠の命というのは、この世界には、存在しない

私は、そんなのがあればいいと思った。


私の死は、花のように綺麗に散って死ねない

私の死は、花に水をやらなくて腐っていっていくようにじっくりじっくり醜く死んでいくのだろう

そして最後には、誰もかも忘れ去られいくだろう


私は、いつもこう思う

なぜ病気がある?

病気は、なぜ平等に与えないと

この世界には、絶望とは、どんな存在なんだろう

絶望がなければどんだけ楽なのだろう

余命を宣告されてから私の心は、黒い雲に隠れていた。

それからだ

私にしたいことがなくなったのは。

いつもみんなにやりたいことないの?と言われる

私には、絶望しかないから

私には、もう残された時間が無い

半年とは、とても短い

桜が散る速さですぎていく

時間は、いくらあってもたりない

必ずやりたかったこと一つ残して死んでいくのだろう

私は、沢山やりたいことあって死んでいくのだろう


他の人は、余命宣告された時どんなこと思うのだろう。

私みたいに絶望に落ちてどんどん枯れていくのだろうか?

それとも諦めず最後には、最高の花を咲かせ綺麗に散っていくのだろうか?

それとも花を咲かせず蕾のまま綺麗に死んでいくのだろうか?

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