第78話閑話休題ある少女の話2
シロと一緒に居たいかどうかの家族会議が始まった。
もちろん難しい事なんて何も分からないが。初めてシンジ以外の怖くない子に出会えたのだ。私は絶対に彼女を今の状態からずっと遊べる様にしたいと心の底から思った。
シンジも同じ気持ち・・うーん少しだけ違ったように感じる。
シンジは最初は迷っていたけれど。考えを助けたいに決めてくれたんだと思う。
正直、シンジが難しい顔をしていたので、多分かなり無茶なお願いをしているんだとなんとなく感じながら。それでも、初めて出来た友達をこんな理不尽なことで無くしたくはなかった。
正直、完全に反対されたら、私が守ってこのアブ村を出ようとすら考えていたのだが、私のパパもママもシンジのお母さんもお父さんも反対ではなく賛成してくれた。私はこんなにも恵まれていたのかと改めて感じた。
私はこの『家族』全てを守れる様になろう、駆け回るのは大好きだ!ずっとしていたいと思っていたけど。思うではなく、できるようにしようこの世界で誰にも速さで負けない様になろう。
ちょうど、これからはもっと厳しくするとグラムが言っていたので、速度だけじゃなくて強さも一番になろう。
その後に皆んなで泣いて気づいたらベットで寝ていたので細かいことは忘れている様な気がするのだが、シロともこれからは一緒にいれるのだ。
シロが正式に『家族』になった。首に首輪をつけてはいたが、前よりもずっと顔の表情が明るかった。
シロもミコット先生のところで魔法を学ぶ様なので、一緒にいれる時間がちゃんとあるのはすごく嬉しい事だ。
シロとミコット先生が魔法で対決するとのことで、私は観戦する事になった。シロの魔法が何か分からないが、魔力探知を最大にして、目や鼻も全部使ってシロの魔法を観る事にした。
シロが放った魔法は目では追えなかった。辛うじて線状の物だと感知できたがそれ以上はわからなかった。私が今まで見たものの中で一番早かったと感じた。
あの速度を目指そう。
そうすれば皆んなを守れるはずと私は真剣に思ったのだ。
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