第75話錬金術の研究結果


自分はお空の下だと、余りすることがないなと思いながら。

空を見ていると、ミコット先生が声をかけてきた。


「そうだ、シンジ。錬金術の事で、面白い感じですごくいい感じだ」

そう胸を張って話し始めた。


「とりあえずは錬金術とシンジが言っていた品種改良を試してみたんだけど、あんまり上手くいってない感じかな。というのも、保護したい種を次に繋いで行けてないんだよね」

と、そんな風に今詰まっていることをミコット先生が話てくれた。


そんなこんなで、一から話を聞いているとどうやら保護したい種と元々の種で掛け合わせたり、保護したい種と違う特製の種を掛け合わせたりしているとのことで、同じ種は掛け合わせしてないんですかと聞いたところ。

「あ・・」

とのことだったのでまあそうなのだろう。


錬金術の方に関しては、色々とわかって来ているらしく。力を強めるとか皮膚を硬くする通常の使い方とは別に、甘くしたり辛くしたりといった風に味に対しての変化が出るものがあることが分かってきたとの事。


他にも錬金術を付与できる物は品種改良で特性が出ている物に限られているらしく、それに関しては鑑定のスキルが付いている装備で分かった事らしい。


ミコット先生もこれが分かったときは苦笑いしていたらしい。まあ一言で言ってしまえば現時点では才能の無駄使いというのが正しい評価であるからだ。


「でも、シンジと居ると飽きないからすごく良いよね。こんなこと知ってるのこの世界で私とシンジだけじゃ無いかな・・」

と穏やかな感じで言われた・・なぜか少し恥ずかしくてまた空を見上げた。


少しの間沈黙が続いた後話題を変えるようにこんな質問がされた。


「話は変わるけどシロの魔法についてどう思うかな?」

そう問われたので感じたことをそのまま話す。

「えっと、属性が無い、線みたいな魔法って思いました」


思ったこと自体は色々あったのだが、いつもの舌足らずなので諦めた。

シロの魔法は属性としての特徴はなかった。また形状や特性としてはビームや光線みたいだと感じていたのだが、まあビームも光線も伝わらないだろうなと思い諦めてそう伝えた。


ミコット先生がそれを聞いてどう思ったかはよく分からなかったが、そうかと頷いていたので、まあそんなに的外れのことは言っていなかったんだと思いたい。


ミコット先生と話をしてマナが回復しているので自分も魔法練習してきますと伝え邪魔にならないところに動いた。

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