第71話シロの魔法1
そんなこんなでシロとミコット先生は20mほどの距離をあけてお互いに向かい合っていた。
シロは最初、それでも危ないとオドオドしながらもやめた方がいいと言っていたのだが、ミコット先生が君の魔法が危険であるのならばむしろしっかりとコントロールして、管理できる物にするべきだとミコット先生が説得して今に至る。
「ミコット先生ホントに大丈夫でしょうか?わたし魔法を撃ったら止めれないかもしれないんですけど・・ホントにいいんですか?」
そう自信なさげな声で言うのだが・・。
「大丈夫!大丈夫!!問題ないよ。多分君の魔力量だと撃てて10秒とかじゃないかな最悪そのまま魔力切れで倒れて止まるから、とりあえず今は全力で打ってみてよ」と非常に明るい感じで応えていた。
こちらに顔を向けて思い出したかの様に自分達に伝えた
「あ!シンジとニーアは魔力感知出来る様にしておいてね、多分普通にしてたら何も感じないだろうから、しっかりと感じ取るつもりで頼むよ」
ミコット先生は言い終えると杖を自分の体の中央に立たせ、杖を土に少しだけ埋め両足と杖の3点で立ち、重心を少しだけ前にかけている様だった。
「さあ!!どんとこい!」
とミコット先生は楽しそうに声を上げていた。
その姿を見て覚悟が決まったのか。シロもハイと短く答えると
詠唱を始めた。
「光よ光暗闇を照らす命の神よ、闇よ闇明るみを翳す(かざす)死の神よ今我が手において一つになりて我が道を阻むものを弾きたまえ」
詠唱が終わったと同時に風向きが変わったマナの流れが変わったそれは分かったのだが、それ以外のことはわからなかった。
ミコット先生もシロの詠唱と同じタイミングで初め、二倍くらいの詠唱を同時に終えていた。
「火は火を、水は水を、土は土を、風は風を、それぞれが増えず、減らず、ただただ悠久の時を付かず離れず決して裏切らず、始まりの四元素よ我が手の元に集い全てを防ぎたまえクアトロシールド」
ミコット先生の魔法は四元素としての火水土風が合わさっているのだろう、四つの四角形がミコット先生の三倍ほどの大きさであり。一つ一つが手の平くらいの分厚さになっていた。
四角形がそれぞれのタイミングで規律正しく回っているのでとても美しいと感じてしまった。
ただ、そんな感想も束の間で爆音とともに衝撃が走った。
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