第70話体はボロボロでも研究成果は良い感じ!?


朝の鍛錬で既に疲れ切っているこの足で、ミコット先生の所に向かった。

今日から一人メンバーが増え、自分、ニーア、シロの3人で今日から魔法を学べるようになった。


ミコット先生が初めてシロを見たときは、ハイエルフとダークエルフのハーフを見て固まっていたのだが、しばらくして急に目を輝かせて「君は私が育てる!!弟子になりたまえ!!!」とはしゃいでいた面談の日以来なので落ち着いていると良いのだが・・


ミコット先生の家(木)が見えてきて後30mくらいのところで、突如としてドアから真っ黒な煙が出てきていた。


慌ててみんなで駆け出してミコット先生を呼ぶと、笑いながら「あれ、もうそんな時間なのか」といいながらミコット先生は水色の丸いバリアを纏いながら出てきていた。


「いやー!実験が捗っている時は実に良いよね、つい夢中になり過ぎちゃった!!みんなおはよう!」

とすごく呑気に喋るミコット先生を見てとりあえずみんな胸を撫で下ろした。


ミコット先生が一度自分の家の方を向いた後、頭を杖でトントンして一度空を見上げて僕たちにこう伝えた。

「でも、今日はこれだと座学できないや。まあ、天気いいから外で魔法の実技をする事にします」


みんなもうんうんと頷いていたのでそのままいつもの草原に行く事になった。


いつもの草原に来て、ミコット先生がこう伝える。

「シロさん少し魔法を使って見せてもらってもいいかな使える属性全部技は初級で一番得意なのをお願いするよ」


シロはいきなりのことでなのか何なのか少し狼狽えるような、怯えるようなそんな雰囲気が見てとれた。

「いいのですか?親やエルフの里では絶対に使うなと言われて生きてきました」とそう口にした。


その目をしっかりと見てミコット先生はこう告げた。

「良いも何も私は君の先生だよ。先生の言う事を聞きなさい大丈夫、超級くらいまでなら耐えれるからまあ超級以上なんて存在しないけどね」

一瞬悲しそうな顔をしていたように見えたが、あ!そうだとミコット先生は言葉を続けた。


「草原に被害出るかもだから私にちゃんと当ててね!」

そう言い放ったミコット先生はなぜか笑顔だった。


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