第69話 嬉しい勘違い


シロが奴隷(解放済み)として家に来てから、話を聞いて勝手に思っていた勘違いが解けたことが一つあった。


シロは身長やら筋肉量やら、発言、言動などから、自分たちよりもふたつほど歳が上なのかなと思っていたのだが、実際には、エルフの成長的特徴で、生まれてからの成長速度が早く人間でいう20代までは成長が著しくそこから殆ど見た目が変わらないとの事で・・。


要は自分の勘違いで同い年だったと言うことだ。


この世界にも小学校中学校高校という感じである程度勉ができる場所がある。

小等学校、中等学校、高等学校という感じで、滅多な事でない限り村一つに初等学校、町一つに中等学校、都市に高等学校という感じに配置されているようだった。どこの国にも首都は小中高と揃えているようではあったが基本的にはこんな感じで整備されており、中高は任意でありどちらかといえば貴族や、位の高い家、お金持ちの商家などが受けるのが一般的ではあるが。


学習の期間は5歳から入学し、初等5年、中等3年、高等2年で15歳の成人に合わせて作られている。生活様式や道具などを見ていると文化レベルとしてはそれなりの教育整備はされているようであった。

一つ驚くべき事に、初等5年だけは全ての費用がタダなのだ、学費、教材費、泊まりや遠征など全てにおいて掛かるものがないのだ、言葉通りの意味で身一つで良いのだからこれはすごいと知った時震えた。


クラス分けも魔物が存在するこの世界ならではというか、現代のような席替えではなく、初等学校にいく間は少なくとも一緒にいれると思ったので少し安心した。


基本的にはパーティーと呼ばれる最大6人のグループで動くことが多いらしい

たまにクラス単位で動くこともあるようだが・・これらも本を漁っただけなので何とも言えない。

題名は確か「ベル坊の小学校日記」とかだった気がする。

娯楽が少ないからなのか何なのか。意外とこれで売れたらしいのだからこの世界は不思議だ。多くの人の思い出を呼び起こした傑作とか何とか書いてあったが・・うんだって初等学校は皆んな通える様にしてるんだもんねと思わずにはいられない。

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