第68話もしかしなくても普通じゃないのか?
シロとどうするかという話し合いが終わって一週間が経った。
あれから朝起きると筋トレに走り、素振りに正拳突きと今までの三倍ほど鍛錬の時間が伸びた。(しかもグラム監督の元なので全く手が抜けない)
初日は途中で倒れたまま眠ったのだからやはりとんでもなかったのだろう。
しかしながら、全身筋肉痛で動くのが辛いのを2度ほど繰り返した今日は、少しだけ変化が起きていた。全てのノルマ回数を達成した後に気絶しないで済んだ。
この早すぎる変化に自分でもびっくりなのだが、家族のサポートがあってのことだとは思う。
鍛錬終了後ぶっ倒れて2時間くらいでご飯、その後魔法を習ってご飯を食べた後に汗を流して全身が動かなくなったら倒れて朝起きればベットという感じで
寝ている間はマッサージなのか何なのかすごく心地が良かった。
ご飯は、今までよりも二倍ほどに量が増えた。豚肉もあるが、一番増えたものは鶏肉であった。逆に牛肉は減ったように感じた。
そんなこんなで抜本的なトレーニングの見直しにより少しずつではあるが、筋肉量が増えているような気がする。
ただまあ、一度も筋肉痛が治った状態になっていないので、実感は一切ないのだが・・きっと効果が出ているはず、というか、出て良いてくれないと。ホントに辛い・・・。
そんな日々を過ごしていて、ある日、シロが家に来た。
結論から言えばシロは奴隷として家に来ることになった。
ろくに里親をしていない母親に大金貨3枚で話を持ち掛けたら5枚でならということでその場で奴隷の譲渡が決まったようだ。(大金貨一枚で100万くらいの価値がある)
自分の親は大金貨10枚までなら出すつもりでいたようであったが、安く済むのであれば、何でもよかったのだろうそのまま交渉を進めて奴隷として家にシロを連れてきたようであった。
奴隷として家にきたシロなのだが、この話自体はシロにはしてあったらしく、自分とニーアと暮らせるなら何でもいいと直ぐに承諾したようだった。
いや、流石に、人を信じすぎだろと思っていたのだが・・。
家に帰って早々「んじゃ作戦も終わったし、奴隷契約は破棄するか〜」
とグラムパパ。
「そうね〜」と相槌を打つダリアママ
奴隷の契約解除を何の躊躇いもなくした。両親を見て・・かっこよすぎだろと思わない訳がなかった。
この家が普通だとは思っていなかったが、どう考えても普通じゃないと感じた。
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