第65話 やっぱり家族会議でした・・1
という事で絶賛晩御飯中ではあるのですが、今現在食事の雰囲気は良くは無いと言って差し支えないでしょう・・。
というのもシロ本人がここに居るのも原因ではあるのだろうが、それとは別でミーアさんがめちゃくちゃ怒っていた。
どうやら自分達が遊んでいる間にミーアさんがシロの里親に今日子供達と遊んでくれたお礼として夕飯を一緒にしたいと話をしたところ、ご飯を頂けるならまったく構わないので泊まりでも大丈夫ですよみたいな感じの対応だったらしく、流石に会って1日でそんな簡単に許すはずが無いと思っていたのだが、ドアを閉める直前に「一人分減って・・」と聞こえたらしく。
朝シロを見ていた時はだいぶ警戒していた様だったのだが、すっかりシロの味方になってくれたみたいでこちら的にはありがたかった。
グラムとダリア(父と母)は元々冒険者ということもあってか、あまり偏見は無い様であったが、そこよりも、今後子供達を関わらせたら危険な目に遭うんじゃないかと心配しているようで、言葉が所々詰まっているというかなんというか・・という感じであった。
そんな中で、ニーアとシロはこれ美味しいよ〜ホント食べたい〜みたいな感じでこの場の空気とは全く合わない感じで楽しく夕飯を過ごしている。
そんなこんなで夕飯が終わり、お皿を片付けて、グラムが尋ねる
「ニーアとシンジはシロと一緒に居たいか?もしかしたら危ない事に巻き込まれたり危険な事に合うかもしれないぞ?」
そう静かに、しかし力強く視線が自分達の真意を測っているようであった。
「うん、一緒にいる!!何かあっても3人でいれば大丈夫だよ、後ね、思うの3人でダメだったとして、一人でいい訳ないと思うんだよ!!」
とニーアは答えた。
「ニーアとボクも同じです。ボクたちが一緒に居なかったら今後誰がそばにいてあげるんだろうって思うから」
と自分も続いた。
言葉に出すとまだまだ理由が出てこないが、
気に食わない事は結構ある。第一にシロは悪いことなどしていない、それなのに根も葉もない、噂で、勝手に恐れて怖いから意地悪をして、それで言い訳がないのだ。
それが自分だったらと、何故そこまで頭が回らないのか嫌で嫌で仕方ない。
第二にそれが、子供だけならまだしも、どうやら大人の方も偏見や噂で毛嫌いしているらしく、今までそんなことが行われていることに気づいていなかったというか隠れてやっていたのだろう。
第三にもうシロと遊んでしまったのだ。シロが普通に笑ったり、はしゃいだりするところをもうこの目で認識していて今更ハーフの子だからと関わるのをやめるなんてできるはずがない。自分達が関わらなければシロにはいつ関わってくれる子ができるのだろうか・・と。
第四に単純に楽しかった。またあそびたいと思った。またシロと笑い合いたいと感じれたのだ。
まあ喋ろうとすると順序が飛び飛びになるので言わないが・・。
ボクたちの返事を聞いて軽く頷いてグラムはシロの方を向いた。
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