第64話まあすぐに話し合いにはなるよね・・
水浴びを終えたあと、シロとニーアと自分は楽しく遊ぶ事になる。
と言っても3人しかいないので、だるまさんが転んだだやかくれんぼ、虫取りに花の冠作りなんかが主にした事であった。
そんな感じで、大したことはしていなかったのだが、みんなで座って休憩していた時シロが口にした言葉が胸を刺した。
「こんなに楽しいのは初めて!楽しすぎてほっぺが痛いよ!!大人の冷たい視線が無いとこんなに楽しいいんだね!!!」
と言っていた。
自分は呆気に取られていたというか、やはりというかで言葉に完全に詰まっていたのだが。
ニーアはイマイチ意味を拾いきれていないのか、なんなのか、
「そうだよ!友達だけの遊びは最高だよ!!」と多分少し意味がズレた答えをしていた今回に関してはとても有難いとすら思う自分がいたが・・。
シロの発言から想像が、実際に起こっていることに、自分の中で変わった気がした。ただ、まあ、何が辛いってこんだけ頭で考えれてるのに口を開いてはその十分の一くらいでしか喋れないのが最大の問題なのだが・・。
ただまあ、現代にいたことや、今の人種問題のことを知っているからこそ、完全な解決ではなくてもある程度の偏見をなくせそうだとも思っているわけでと、自分の立ち位置やどうしたい?どうやる?何がしたい?がぐちゃぐちゃなので、なんとも言えない訳で。
この質問次第で、自分の立ち位置を決めてしまおうと思った。
「ねぇ、二人はさ、子供からおっきくなってもこうやって笑ってたい?」
そう、二人の目を交互に見ながらそう尋ねる?
二人は特に悩むこともなく、頷いて大きな声でうんと言っていた。
その後に、シロは花の冠が〜とか、ニーアの尻尾がとても可愛くて〜とか、今日遊んだ事や明日もなんて話をしていたのだが。
ほとんど、頭に入ってきてはおらず、まあ、そうなるよね、分かってたし、自分が決めきれずにいただけなのだが、まあ二人はそんなこと知らない訳だが。
とりあえずの結論を出してしまおうと思う。
<シロのハーフエルフ問題を解決して、一緒に居れるようにする>
文字にすれば、言葉にすれば実は簡単なのではと頭が認識しだすのだから不思議であるし、現に少し道が見えてくるのだから変なものだと思う。
さて、まずは家族の説得から始めないとだが、まあ、その辺はなんやかんやいつも折れてくれてるし大丈夫だろう。村の人や大人には何て話そう何て考えながら芝生の上に寝っ転がっていると、とても心地よく目をつぶって意識が沈んでいくのを感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます