第57話スキルはないからミコット先生!!!


結局ミコット先生のところに行くことにした。

休みだったのに、結局いる場所は変わらないのであるなんてこったい!!?


錬金術で主に作るのは新しい素材であったり、毒が強すぎる様なものに対して毒を無効化して素材を生かしたりすることや強度や魔法伝導率を上げるために分解した後に再構築したりと、まあ、要は化学に近いのだが、ここにマナが加わる事によって変化が生じる。


例えば、毒のある状態でマナだけを加え続けると、毒の効力が発揮されてしまうし、脆いのが弱点である素材からマナを取ると、もっと脆さが加速する、それどころか下手するとそのまま自壊するのでマナの足し引きはそのまま特性の強化、弱体につながる、素材の質はいいいものであれば、マナの足し引きの幅が大きくなると考えて欲しい。

そのため素材の質が高いものの方が価値は上がり流通はしにくくなるのである。


正しい物の組み合わせと言うか、それぞれの特性が打ち消し合うか増加することが基本的には錬金術ですることになる。


料理に使う素材にするのであるのならば、例えば、匂いを消すものや、香りを強くするものがパッと思いつくので。

家から胡椒のホールを10粒ほど持ってきているので、単純に効果が強くなる物と合わせてもらおうと思っているのだが、ミコット先生は許してくれれるだろうか?というかそもそも食材に錬金術を合わせているところをみたことがないのだが、大丈夫なのだろうか?

とりあえずは、ミコット先生に言ってみてからだろう。









ということで、ミコット先生の家に来たわけだが、端的にいえば、先生が頭を抱えていた。というのも錬金術を食材に試す試みは以前から、されていた様なのだが、それは例えば、収穫のスピードを早くした果物や野菜などや、水が少なくても育つ様にしたりだとか、虫を食える様にするだとか・・・??。


という感じで、果物や野菜の質を変えることには錬金術は使われてこなかったとのこと、というのも錬金術は大まかな物に対しては効果を発揮するのだが、味や香りのようにバランスが必要になってくる物に関しては、向いていない様で、既に壁にぶつかっているのだ。


現代であれば、品種を掛け合わせて新しい物を作ってきたのだが、錬金術だけではうまくいかない様である・・・・・・うん!?・・錬金術だけでなければいけるという事ではないだろうか?


早速俺はミコット先生にそのことを話始めた。

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