第47話断命祭1
さあ、やって参りました。
断命祭・・・と言ってもなにをやるのかなにも知らないのだけれど・・
3歳になると、男は全員、女は希望者のみでやるらしい。
ということで村の広場の中央に集められた。
他の人たちはそれぞれの場所で観察やら、談笑やらをしていた。
しばらくの間ガヤガヤとしていたが、
急に静かになり、広場とは反値側の台に村長・・・?みたいな人が、立っていて金の音がなる。
特に大きな声でも無いはずなのに、しっかりと聞こえてくるは何故なのか少し疑問に思ったのだが、話を始めたのそちらに耳を傾ける。
「さて、今年も断命祭を行います。長い話も、前置きも省きまして、3歳を迎えた子達よ今まで立派に育ってきたと思います。大人になるにつれて、守られるものから、守る物に変わる、その際に命を取り合うこともあるかも知れない。そんな時に、初めて奪わなければ行けなくなった時きっと迷いが生じる、そんな迷いが少しでも減るようにこの断命祭は行われてきました。」
一瞬の間が空き再度口が開かれる。
「ここに集まった戦士達の卵達よ、命を軽んじるで無い!命を奪う事に慣れ、命を粗末にするでない!!何があろうと命を取ること、奪う事、頂くことに感謝と覚悟を忘れるでない!!!」そう言い放ち一礼して、台から降りた。
降りたのを皮切りに、集められた子供達(二十人くらいだろう)に小さなナイフが渡された。そして、鎖に繋がれた。スライム・・?赤色にブヨブヨの水っぽい物体が村の男達によって運ばれた。数は人数分運ばれている様である。
スライムである以上鎖から簡単に抜け出せそうであったのだが、何かのエンチャントが付与されているのか抜け出そうとするスライムは一匹も居なかった。
非常に弱っているのか、ほとんど動いていないので、多分、トドメを刺すのがこの断命祭の目的なのだろう。
しかしながら、当たり前というか何というか、トドメをさす刺さないで半分以上の子供たちは泣き始めているので・・まあ時間かかりそうですよねと思いながら自分のスライムを待つ事にした。
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