第43話スキルが人に及ぼす効果


またまた、夜中に起きてしまった。

こう言う日には、この世界のルールと言うか偏りを理解する時間に限る。


以前も少し考えた事だが、何故かこの世界の人は最初に与えられたスキルによって、そのスキルを補助できるものや、関わりが強い物を取り始めはするものの、何故か全く関係の無いものはほとんど取らなくなる様であった。


そんな世界で自分が自由にスキルを取れているのは、多分スキル図鑑のおかげだろうなと感じている。持っていなかったら、自分も同じように世界のルールに則って色々なスキルを取る事が出来ない様な状態になっていたかもしれない。


と言うのも、スキル図鑑レベル上げは、スキルを取得することでレベルが上がるので、新しいスキルを覚えることでしか、強くする事が出来ない。

因みにスキルの名前を聞いたり取得方法を聞いたりすると、その情報名前を聞けば???がそのスキル名に変わるし、取得方法が追記される、但し、その取得方法が正しいかどうか分からず一度試してみた後に正しくない場合は薄いグレーの文字になり横に✖︎が付くので、同じ事を何度もする手間は省けるのだと思う。


如何せん、中級で、名前を知ってるのは二つだけなので、確証は持てなかった。

なんにせよ、自分が最初に授かったスキルはこう考えてみるとスキル忘却があると言う状態では、一番いい状態なんだと感じた。


スキル忘却で英雄達が死んできた一番の理由は、言語スキルが消える事だと考えていた。言語のスキルが全て消えた瞬間に赤ん坊になったも同然であるからだ、魔法も体術系のスキルもなんでそうであるが、言葉を頼りにしている以上新たなスキルを覚える事が不可能になるためである。


魔法に関しては詠唱はできなくなるので・・というか言語がなくなった後の脳みそがどうやって物事を考え、理解し、行動をするのかを考えると、とてもじゃないが再起する事は不可能では無いかと感じるのだ。


自分のスキルの構成がスキル忘却、スキル図鑑、共通言語、であるおかげで、言葉を完全に失う事はなく、色々な興味を損なわず、スキルを忘れる。

この構成は、これ以外での構成だと積んでいたかも知れないと感じた。


なんとなく、考えのキリがいい事を感じて、心地いい睡魔に体を委ねた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る