第42話少しずつひらいていく差


ミーアとの差がどんどん開いていくのを感じる、目の前で見ていてそう強く思うのだ。

ミーア自体の魔法のスキルがどうやら3に上がった様であった。

使っていたのは、風魔法のみであったが、そのおかげか、ミコット先生と会ってから2ヶ月も経つ頃にはそんな結果になっていた。


自分はとにかくマナを高める事を従点的にやっているので、こうなることは分かっていたのだが、やはりなんというか、目に見えてその差が出ると悲しさを覚える。


ミーアは具体的に何を使っているかというと、身体強化のヘイストとウィンドカッターの二種が今の時点で使っているものだ。


ヘイストは風の魔法で移動能力の向上を図るものである、ミーアの動きたがりととにかく相性がいい。ウインドカッターは風の刃を飛ばす単純なものではあるのだが、極めてくると好きな角度、位置から放てるので、使い方一つでいくらでも応用が効く。一説では風に乗った賢者がいるとかいないとか。

そんな人間離れしたことができるのか、甚だ疑問ではあるが。


俺は火風水土光の生活魔法である。ファイヤー(ライターくらいの火を出す)、空気操作(風の流れを作る)、水生成(不純物のない水を作る)、土壁(地面の土を隆起させ固める)、ライト(光の玉を出す)、を使えるときにひたすら使うと言う感じで頑張っているが、時限爆弾がレベルをリセットするので(スキルの忘却)一向に使える魔法が増えない・・レベルも上がらないから特に変化もなにもこらない。


そんな感じで、目に見えて結果が出ないことが、だいぶきついなと感じていた頃にスキルの忘却がレベル3になったのは非常にありがたい事だった。


やはりというか、取得率が更に1%短縮された(97%の経験値で取得できる)。共通言語は意識していないというかなんというか。気付いたら3を飛ばして4になっていた。後は数値化出来ないマナなのだが、最初は10分も使えばなにもしたくない状態になっていたのだが、現在は30分位なら問題なく使い続けれる様にはなった。ミーアは上の魔法を使っているので全速力で移動すると5分位が限界らしい。


5分が限界とはいえ、既に今の段階で高学年の小学生位のスピードで走っているのでとんでもない事なのだが、実際のところ2歳なので・・・なんかミーアとんでもない物になりそうだなと羨望を抱いてしまった。




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