第41話この世界の魔法の詠唱


夜寝れなくなったのでベットで魔法について思案に耽る事にした。

この世界の詠唱は不思議なものであった。

ミコット先生に初めて見せて貰ったファイヤーボールまあ名称は別にあるみたいなのだが、わかりやすいのでそう呼ばせてもらう。


単純に言ってしまえば、言わなくても良いし、長々と言い続けても良いみたいな少し変わった世界であった。

ただ、長く続ける方が良い魔法を行使できると言う感じであるし、形状や条件を付け加えたい時にも詠唱をした方が良いらしい。


単純に火の玉を打ちたければ「ファイヤーボール」

だけでも魔力を込めれば打てる。

ここに追加で「炎の槍よ敵を穿てファイヤーボール」とするとラグビーボールの様な楕円形の火の玉ができる。(大きさ自体は野球のボールサイズだが・・レベルのせいだと思いたい)


更にここで内容を少し変える「炎の槍よ敵を穿てファイヤーランス」

と変えれば球体の炎の玉ではなく、細長い槍に変わるので詠唱が必要と言うよりかはどれだけ正しい形状にしたいかなどで詠唱が変わるようだった。


何かに似ているなと思っていたのだが、現代でいうところの引き寄せの法則みたいだと感じた。

引き寄せの法則をすごく砕いた感じで説明すると、あなたの望みは世界や宇宙が叶えてくれる。ただし、「お金が欲しい」という言い方をすれば世界や宇宙はお金が欲しいと言う状況をずっと作り続ける宇宙にはそれがプラスかマイナスかの判断はつけれないのだ。


なので、お金持ちになりたいのであれば、「お金はすでにたくさんあります。いつもありがとうございます。いつも家族や友達と楽しく生活しています。」などの既に持っていると言う過去形にすることが正しい引き寄せの法則らしいのだ。(感謝も忘れない方がいいらしい)


他にも、願い事は毎日必ず振り返ったり、毎日感謝したり、愚痴や悪口をなるべく言わない様にしたり、後は願ってることと反対の言葉を言わないことなど。

お金持ちになりたいが引き寄せの法則で願うものなら金がない、とか貧乏とか金がないからパスみたいなことは言わないようにするなど、まあ細かなことは色々あるし、大分はしょっているのだが、魔法と引き寄せの法則の共通点は、曖昧な言葉ではなく、結果を望んでそれ既に手にしたと確信して、結果にする事が非常に似通っているなと感じた。

一言で言えば、「世界に望みをオーダーしているんだよな」

と結論をつける。まあ仮説的なものなので、魔術オーダー理論仮説とでもしておこうと考えに一段落ついたところで、眠気に襲われ俺の意識は途絶えた。

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