第35話お昼寝します・・


座学を30分ほどして30分ほど休憩してを繰り返しながら、

僕たちの休憩中はミコット先生は光テーブルで色々としていた。

いまいち良くわからなかったが、イメージ的には、昔の研究員が行う新薬の開発とか、そんな感じかなと、ボケーっと横目で眺めていた。


自分は休憩中にパンチを繰り出していた。これに意味があるのか、分からないがこの調子であれば一レベにはなるはずなので、その実験の意味も込めて、俺の両腕が空を切っていた。

なんて言えば聞こえは良いが、実際のところ猫パンチみたいな感じで後半の方は腕がダラーんとしているので、なんとも悲しい感じである・・。


ミーアは休憩になると外に出て走り回ったり鳥を追いかけたり、虫を追いかけたりとすごく元気に走り回っていた。


そんな感じで授業と休憩を三回ほど繰り返してご飯を食べることになった。

ダリアママが一緒に持って来てくれたバケットで、中にはサンドイッチが入っていた。

具材はレタスとトマト、ベーコンと言えば、なんとなく見た目は想像がつくと思う。


ただまあ、なんというか、こちらの世界では品種改良もしていないのに、トマトの糖度がとにかく甘いのだ。

アメーラと言えば伝わるだろうか?それがこの世界のトマトの基準でどうやら酸味のあるものの方が珍しいらしく、現代とは逆転していた。


レタスの方はといえば、味の方はそんなに変わりないかなと思うのだが、食感が現代のサンチュであり、シャッキとした歯応えがしないのだ。因みにこちらのレタス似の葉っぱを冷水に付けておくと葉っぱの食感が余計に柔らかくなるらしく見た目と食感で一種の錯覚が起こるのには未だに慣れていなかった。


とはいえ、サンドイッチの味はトマトベース?のソースによって甘ジョッぱい味がとても美味しかった。(子供用で大分味は薄いらしいのだが・・)

子供の感覚のせいかちょうどよく感じていた。


食べ終わり、お腹が満たされて眠くなってしまったので、それを伝えて横になることにした。ミコットは「うん!おやすみ〜」と椅子とタオルで横になれるスペースを作ってくれたので、そのままありがと〜と言ってお昼寝についた。

ミーアもと言って一緒に横になった感覚だけは覚えていた。

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