第31話 誕生日も終わってからの1週間の変化
2度目の誕生日からもう1週間が経った、いつもの日課のベドバンは新しいベットになってから一度もやっていなかった。
それもその筈で、あれからすぐに魔術学舎に通う為の準備で大忙しだったからだ、
2歳と歳もギリギリだった為、その先生とも、長い時間をかけて説得したらしい。
決め手は共通言語のスキルのお陰で、とにかく他の子よりも正確に言葉を理解できるのだから、実技ではなく、座学を進めることで通学を許された。
あと何故かニーアも一緒に行く事になった。何でも獣人の血が流れているので幼少期の発達速度を鑑みてニーアに関してはむしろ受けさせてくれとの学長直々の言葉だっったらしく費用は俺の分のみでよかったらしい、
と言っても必要なものは紙と教科書と杖くらいな物であった。
まあ、中世位の文化で白い紙があるわけもなく、羊皮紙のゴッツゴツした紙の束のメモ用紙と、これまた羊皮紙の束に手書きで書かれたものが教科書だ。
杖と言っても現世で言う指揮棒くらいの長さの物で戦闘用というよりも日常で使われるようなちっぽけな物であった。
簡単に例を挙げればコップに水を注いだり焚き火の着火に使ったり髪を乾かすために風出したりなんていうふうな感じだ。
どちらかというと、生活用品みたいな感じではあるが。全く魔力が使えない人だと使うことが出来ないため。魔術の習い初めにも使われるらしい。
後一つ大事な問題があるとすれば、僕は何故かまだ、歩けていない・・・ので、今のこの状況なのだが・・母親に抱っこされての通学をしている。
だから、今のいままでずっと1週間の出来事や、物のおさらいみたいなことをずっとしていたが、とてもじゃないが間が持たない。
後村の人達が笑って話しかけてくるのでその度に現実に戻されているのもなんだか辛い(心象が悪くなるため挨拶はごきげんスマイルで返している)家と新学舎の場所は村の中心を通ってほぼ反対にある為帰りは父が迎えに来てくれるらしい。
(母はそのまま村の中心地で買い物を済ませて返る様であった)
そんなこんなで着いたようだ振り返って見るとそこにはなんとも立派な一本の木が立っており、どこにも建物が存在しなかった。
その木の枝に魔術教えますという看板だけが提げられていた。
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