第30話2度目の誕生日
食事もひと段落して、いよいよお待ちかねのプレゼントタイムです。
顔がにやけそうになるのを何とか抑える。
パパとママからはペンを貰った。今まで使っていたのは、家族用のペンであったので、何か書き物をする時には、自分が使っている最中であれ、家族の用事の方が優先であった。(あくまでも、俺は絵本の文字を書いているだけなので・・)
なのでその度に俺のスキル修得の時間がただの惚ける時間になっていたのだが、ジブのペンが手に入ったので、もう中断しなくて済むと思うと、たかが、ペンと現代でなら思ったかも知れないが、この世界では最高のしなかも知れない。
「やったー!!パパママありがと!」
と素直に声に出して、喜んだ。
ガイとミーアからは、赤ちゃんベットを貰った、今使ってる大きさの大体二倍くらいだろうか?最近はいつもニーアと一緒に寝ているので、狭くなってはいた。
(正確にいうならば、ニーアが抱きついて来ているでいだが・・)
なので、二人で寝ても狭くならないようにとのことだと思うのだが、
実際のとこは、何故か最近もうギシギシ鳴り始めているらしい、普通に使っていれば何も違和感なく使えるのだが、たまにイヤーな木の擦れる音が聞こえるようになって来たので買い換えたかったという理由もあるらしい。
こちらも素直に嬉しかった。そもそも一人用のベットに二人で入っているのだから、劣化するスピードが早いのだろう(ベドバンも繰り返しているし)
ということで、二つともありがたいものであった。のに、そこからさらに、自分でわがままを言うんだなとともうと少し気が引けるが、ええい、ままよこの決断がいずれ世界を救うのだ。(本当に?)
だからこれは必要なことなのだと思う・・決して魔法を覚えたら厨二病を再現して、なんてことはないと思う、忘却スキルがある以上正しい知識を得て何とか忘却スキルが違う物になってくれないかなとか思っていない。
その時に、知識を覚えたら、修得するまでの時間がかかるから、いち早く覚えて魔法を使いまくりたいなとか思ってない。全くこれっぽっちも思ってない・・と誰に言い訳してるのかとふと我に返る。
「一つ僕からお願いがあるんですけど・・良いですか?」
そう口を開く、みんなが俺をみる、続けて口にする。
「さいきん、新しくできた、まほうのがくしゃに行きたいです。だめですか?
ぼくがスキルをわすれるスキルがあるのはわかってます。
でも、ぼうきゃくスキルはレベルが上がるんです。もしかしたら。強くなればわすれないですむかも知れないです。だから、せめて、スキルではなくちしきだけでもみにつけておきたいのです。」
理由を話すのに、だいぶ時間をかけたが、ゆっくりと話せば、何とかなるのだろうか何んとか伝わるくらいには話せたと思う。
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