第28話 2度目の誕生日4


昼寝をそのままに起きた時には夕方だろうか、時間では、6時ほどを回っていルのだろう。ニーアと一緒に寝ていると体温が高いせいか、いつもよりも眠ってしまうのは少しだけ問題かも知れない。


この世界には、一応学校が存在はしている。と言っても現代で言う寺子屋や修道院なんかのイメージの方が強く、制服もなく、教科書もなく何だったら特別な許可なんかも特にないらしい。


しっかりと学んで教師としている者もいれば、本の知識を何となく飲み込んでそれを教えている人なんかもいるので、一概に行くことが良いか悪いか言えないのだが、それでも村と一緒に長年暮らしている人はある程度の信頼が得られている者も存在する。


学校に通いに行く歳が5歳かららしいので、あと3年は通えないのだが、この村アブでは最近魔術師の少女が来て新しい学舎を作ったらしい。先程は長年の信頼ということだったが、この少女の方は魔術学校の卒業生という言わば経歴を持つので一時期話題に上がっていたのだが、何というか、教えを乞えるのがこちらは5歳までであったのだ。


不可解、もしくは不思議ではあるのだが、多分それなりの理由があるのかなと感じる、教えるものが、魔術であるので、まだまだ、理解が出来ていない学問であるのでその辺が5歳までという話になるのかも知れない。長く話したが、要はそこに受けに行きたいというのが俺の話である。


そこの学舎は、2歳から5歳とのことで、ちょうど今日から通えるのだが、それを今日お願いないし説得をしたいと感じている。スキルとして魔術を修得するのは、難しいところではあるが(忘却のスキルのせい)知識として溜め込んでおき、それを役立てるのはやはり共通言語持ちの俺がするべきことだと思う。

という感じで何とか丸めこむことが出来ないかなと思うのだが弱いだろうか?


頭の中でこの路線ならこっちの理由だし、これだと若干矛盾があるようなと、頭の中であーでもない、こーでもないと頭を悩ませていると、ニーアが起きて俺の方を見てこう言った。

「シンジどーした?なんかへんなかおしてる??」

と声をかけてくれる。


「考えごと〜してただけ〜」

そう声をかけるとダリアママとミーアが部屋に来る足音が聞こえた。

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