第27話 2度目の誕生日3


朝食をとってからはベットに戻って本だったり、ベドバンだったりを繰り返す。

しばらくすると、ニーアが本を持ってくるので。それを一緒に読む。最近では、一緒に本を読んで言葉を覚えていたりもする。


窓の方を見ると。グラムとガイがそれぞれ大剣と斧を担いで森の方に歩いていくのが見えた。斧は木を切る用のものではなかったので、魔物退治に使うのだろう。

普段、グラムパパが誰かと狩に出かける事はないので、なかなか見ない光景であった。


ただ、時々会話なんかを聞いていいると、やはりただ仲が良いだけというわけではなく、昔はあちこちに行きながら、ハンター家業を一緒にしていたらしい。


グラム、ガイ、ダリア、ミーアの四人のパーティの様であり。皆Cランクの冒険者であった。グラムとガイが前衛ダリアが後衛でミーアが遊撃

グラムが大剣、ガイが斧、ダリアが魔法杖、ミーアが双剣と弓を使っていた。

んだと思う、ジョークというか、笑い話というか、


時々、お酒を飲んで酔っている時に、そういう話をしていた。

ただ、あまり話をすることがないというか、話すのを禁止にしているというか、以前聞いてみたのだが、その時には、話してくれなかった。


なので、酔った時の話を組み替えたり、想像を入れながらの話でしかないのだが、そんなに遠い話でもないと思う。


まあ、何にせよその二人が、久しぶりに(俺が知る限りではあるが)自分の獲物を担いで狩りに出るのだから、今日は、大物を狩る気満々なのだと感じる。


俺は、そろそろ自分の活動限界を感じて重い瞼を擦る。

「ニーア俺そろそろ眠いから・・本読むのおしまいにしたいん・・良い?」

そう優しく声をかける。

「うん、良いよ。でも、私も一緒に寝る」

とのことで、基本ニーアが言いだしたことは絶対に譲らないので、(というか俺がニーアの言葉に弱いのか?)眠気がそろそろ限界になったので、半ば思考を放棄しながら、そうだね、じゃあ一緒に寝ようか、と口に出せたのか、出せなかったのか分からないままに俺は眠りに落ちた。





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