第22話これがいわゆる・・
朝日が部屋に差し込まれ、鳥の鳴き声が聞こえる。そうかまた途中で寝たのかと思い昨日の夜の事を思い出しながら微睡みに身を任せる。
昨日の晩餐会は、皆が皆楽しそうな、表情を浮かべ、笑い声が絶えない夕食であった。
その為か昨日は、途中で寝てしまっていたみたいなのだが、いつもの様に俺の赤ん坊ベットに運んでくれたのだろうというのは良いのだが、うん、やっぱりだめそうだ。
先程からずっと分かってはいたのだが、何かが俺の赤ん坊ベットに居る
「にゃ〜」ゴロゴロという音が聞こえるのだ。そして二つの毛深い物が二つ腕をくすぐる、あととても狭い、ベットの半分を意味のないものにしてこちらに寄っている様だ。さらには俺の足にフワフワした物がスリスリしてくる。
俺の赤ん坊ベットに入れてネコっぽいなんてニーア以外居るだろうか?いやいない(反語法)
俺の二度目の人生は一歳児にして朝チュンを経験したようだ。中々順調な滑り出しだ。まるで、異世界チートをしている主人公みたいじゃないか。
まあ、まともに歩けないんで、異世界チートどころか、一般人以下なんですけどね・・。
そんな、現実逃避をしていると、ニーアが大きく口を開いて大きな欠伸をした。
体を起こして、こちらを見て、目を擦ってしばらくポカーンとした顔を見せていたのだが、突然ニャーと言う声をあげてベットから飛び降りて何処かに行ってしまった。
昨日の晩餐会では、よく動き回っていた様に感じていたが、よくよく、思い返すとミーアとダリアママの間を行き来していただけで、(たまに街のとこに行ってはいたが・・)俺とグラムパパの所には来ていないどころか、なるべく視界に入らない様にしていたように感じた。
「人見知りか・・」
と一人で呟く、とはいえ、朝チュンなんて物をくれた。ニーアを気にしないなんて、ことできない!!
まあ、それは冗談だが、せっかく一緒に住むようになるのだから、仲が良い方がいいに決まっている。まだ、お互い赤ん坊だが、普通に走り回ったり、話がお互いできる様になった方が、楽しいのだろうなと。まだ見ない未来に思いを馳せてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます