第21話 御馳走だ〜とはいえ食えないんですけどね・・
と言う事で、昼ご飯を食べて寝てしまった訳ですが、起きた後はベトバンと本を読む事の二つ位しか、していないのですが、母ダリアに抱えられてまたまた子供用の椅子に乗せられた。
今回は、初めて見る顔が二つあった。一つは赤髪の俺と同じくらいの赤ん坊。
もう一人はミーアの横で座って居る。ガタイがめちゃくちゃ良い男だ。
予想は付いていて、ミーアの子供と夫なのだろうが、
それよりも、だ、赤ん坊の頭の上に猫の耳みたいな物があるんだが!?
いやこれも、予想は付く、知識もあるが、やはりというか現代で生きてきたから、なのか頭が一瞬真っ白になった。
ダリアママがポカンと口を開けた俺を見て笑い声をあげていた。
「シンジが・・口を開けて固まってるわ!!」
なんて言っていたのは聞こえた。
少ししてから、状況を整理できた。ミーアの娘はと言うかミーア自身が獣人である。ミーアの夫の名はガイと言い、林業を職にして居るそうだ。
ガイ自身は人間であり。この世界では、珍しい夫婦なのだそうだ。
ミーアの娘の名はニーアだそうだ。髪は明るい赤色であり、毛深さなどはなく強いて言えば何となく猫っぽく感じると言うくらいだろうか、赤ん坊の割りに顔がしっかりしている様に感じる。後は、「あーうー」ではなく「ニャー」なのは獣人だもんね。と、とりあえず納得した。が、それでも、運動能力が高いのか、時々席を立って走り回ったりしているのが、すごく不思議であった。
以前、もしかしたら、ミーアの家族がくるんじゃなんて予想を立ててはいたのだが、その予想は的中してしまったらしい。
ミーアの家族が住んで居る家がだいぶ古かった為、そろそろ引っ越そうとしていたらしいのだ。
それを聞いたダリアママが、「なら私たちの所に住めばいいじゃない!!」とのことで、そのまま話を進めて行った結果住む事になったそうだ。
色々な、話をしながら笑い声の絶えないこの食事会を見ていると、案外ダリアママの
提案は思い付きであってもしっかりと考えていたのかもしれないなと思った。
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