第10話家族で俺のお話し2
何故この様な結果になったのかだが、忘却スキルが英雄殺しや英雄の鎮魂歌と言われているのは、大体この世界では人間であれば60歳ほどであれば人生謳歌したくらいには長生きなわけなのだが、この忘却スキルが発現するのは50〜60歳ほどである。
そしてスキル図鑑を使い忘却スキルを調べるとこの様になっている
忘却スキル Lv1
発現情報??????????????
スキル所持者のスキルをランダムで1日一回忘れる0時丁度
忘れたスキルは再取得できるが、レベルは一からである。
洗礼で貰うスキルだけはランダム抽選から除外される
という説明のみである
つまり一国の騎士団長は剣術スキルを失い盾のスキルも失い騎乗スキルを失い最終的に言葉すら失う。
勿論それが、魔術師であれ、狩人であれ洗礼で得た三つのスキル以外は全て失う。
故に英雄殺しと言われている。
俺の場合で言えば、忘却スキルが全くといっていい程迷惑なスキルである事と、洗礼で得たスキルが共通言語であった為作家になるという道しか無くなってしまったというわけだ、
家族会議などと言いながら実際問題なんの選択肢もなかった事には驚きであるが、仕方ない事なのかもしれないなので俺の答えは・・・
「ぼくほんいっぱいかく」
と嬉しそうに笑うのがとりあえずの最善択である。
と、表では言っておいても、女神フレイさんの魔王が誕生するかもしれないという警告を知っている以上、強くならなければいけないので。
これからは家族に内緒で強くなっていかなければいけないと一人心を奮わせた。
他にも話しがあったがまとめてしまえば、家に本がない為図書館に本を借りに行くことが決まった事や
字の読み書きの練習をするなど実際現実世界での1歳児の育児とは全く違う事がこれから日課になる様だ。
とりあえず両親の中では俺の人生設計が立った形になるので一安心というところだと思うが残念ながら俺は冒険者になります!!という感じなのが少し申し訳ないが・・致し方ないかな・・
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