第9話 家族で俺のお話し1

さて本来であれば一歳の時点で話す事はなかなか無いし、本来であれば出来ることではないのだが、スキル共通言語のお陰で二言三言位なら喋れるわけで、俺の前には父グラム母ダリア乳母ミーアが座っており、初めての家族会議が始まろうとしていた。



授かったスキルは神父も確認できる為スキルが受け取り終わった後に両親にすぐ伝えられ、かなりの衝撃だったのか教会から帰って直ぐにこの有様となった。


というのも俺が持つスキルの忘却がこの世界では英雄殺し又は英雄の鎮魂歌などと言われているスキルなのだ。この世界では良くある冒険者ギルドなんて物が存在し魔物も闊歩しているその為ある程度力を分けるためにクラス分けもされている上からA,B,C,D,Eとあり英雄、プロ、一人前、初心者、ひよっこの様な位置付けがされている。


そんな英雄を殺せる様なスキルを父グラム母ダリア共にCクラスの冒険者を持つ俺だからこそやはりこう言われる。











「シンジお前は本を書くのが将来の仕事だぞ!!」

「シンジ沢山言葉を覚えるのよ」


その言葉に乳母のニーアは喜んでいた、まあ、両親が冒険者が仕事なのだからそれと比べてしまえば安全な仕事だから安心なのだろうか?


まあ、うん、予想していた通りだが、そうだよね。冒険者は目指せないよね。

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