第3話転生のお約束は大体こんな感じ2


夕焼け色の雲の上に座ってしばらくぼーっと眺めていると、雲がある一定の感覚で流れているという事に気づいた。


言うなれば動画の再生の様にループしていたのだ。

ので、思いきってその一番端まで行きそこに触れると綺麗な波紋の光を浮かべる感触としては冷たくない鉄の壁と言ったところか?


反対の端もその様になっているらしく大体20〜30メートルと言ったところだろう(思ったより狭い)自分が座っていたところから一歩下がったくらいで波紋の光を浮かべた為に後ろには行けず、以上の事から真っ直ぐにしか進めない様なのでゆっくりと前に歩き出す。


歩き出して3分もたたないうちに急に雲の世界が暗くなり

次に明るくなった時には大きな部屋に立っていた。

そしてその事に戸惑っていると。


「榊原神治様お話がございます」

後ろから綺麗なそして暖かな声が聞こえ振り返る、そこには赤色の長髪を背中の中程まで伸ばした顔立ちの良い、否、良すぎる女性が立っていた。


「疑問に思っている事全てお答え致しますのでまずはこちらにお掛けください」

そう言い、彼女は軽く足を広げその場で回転しそれに目を奪われた。

彼女が一周回り終え、横に一歩ズレると、そこにはとても上質な木の椅子とテーブルが置かれていた。


「さっさどうぞお掛けください」

と言いながら、手前の椅子を引き彼女は奥の方に座る。


俺が手前の椅子に座ると、彼女が話し始める。


「私はフレイ…神さま見習いの様な物かな…貴方が何でこんな所にいるのか順を追って話しましょう…」

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