第2話転生のお約束は大体こんな感じ1
まじかよ…多分失業者だったのかな…いわゆる強盗だったんだろうけど、
まさか問答無用で殴られるとは思わなかった。
強いて言えば、何故か痛みが全然なかった事が唯一の救いだった気がする。
普通に考えて鈍器で一撃で死ねたのは救いではないだろうか…。
撲殺って中々死ねないらしいし。
世界的に不景気になり中小企業では自殺者が出始めたって言うくらいだったし。
俺の友達の中からリストラされた奴もいた…よくよく考えてみれば治安が悪くなる事に関する情報なんてゴロゴロ転がっていたし、俺はそれを知ってもいた。
何の対策も取らないでゴロゴロしていた俺にバチが当たったのだろう。
バチといえば、この間パチスロを打ちに行く前に小さな神社にお参りした時派手に転んだ賽銭箱がなくて、お金を入れなかった事に怒ったのか、(その後引き返して二百円を置いた)
引っ越してから三年経つのに一度も挨拶しなかった事に対して怒ったのか、結局転んだ傷が消えるより先に命を落とす羽目になった。(それ以降パチスロには行かなくなり生涯トータルで七百円程勝った)
ふと疑問に思うのだが、この思考している時間は生きているのか死んでいるのか…
確かめる方法が一つだけあるので思い切って目を開けてみる
「何だここ!?雲の上!?どうなってんだよ??」
何故か落ちもしない夕焼け色に照らされた、雲の上に俺は立っていた。
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