狼の目は琥珀色

 俺の名前はリベルテ。自由を愛する黒羊。俺は灰色狼のサンドルに、目を見せてほしいと頼んだ。


 窓の近くに移動するサンドル。ゴーグルの下は琥珀色。俺と同じ色だ。


「……もういいだろう?」


「あっ?……お、おう!」


 サンドルが俺に背をむける。背中ごしでは、その琥珀の目を見ることができない。


「コルボー、先にいけ」


「カァー」


 コルボーが外に飛んでいく。黒い羽が一枚床に落ちた。

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