黒羊と灰色狼

 留守番中の黒羊。寝てたら烏がやってきた。烏をおって男もきた。ゴーグルの男泥だらけ、烏も一緒に泥だらけ。一人と一匹、黒羊は家にいれた。




 俺が仮眠していると、灰髪の男が洗面所から出てきた。肩には烏がのっている。風呂上がりの男に、俺は名前を言う。


「俺の名前はリベルテ!自由を愛する黒羊!」  


「灰色狼のサンドル。烏はコルボー」


 狼には初めてあう、狼は謎の多い一族だ。狼の目は金色だと、ムートンから聞いたことがある。


「なあ、サンドル。ゴーグルの下見てもいいか!」


「……別にかまわない」


 サンドルがゴーグルに手をかけた。 

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