ムートンの鍵
リベルテと僕、隅から隅まで洞窟調べた。満足するまで冒険できた。僕らは鍵と宝のことを、忘れてしばらく遊んでた。
途中まで僕が、リベルテのこと追いかけてたのに。いつのまにかリベルテ、おっきい宝箱もちながら、僕のこと追いかけてきた。
「ねぇリベルテ。休憩しようよ」
「もう限界か?しかたねぇなムートンは。おっとそうだ!鍵貸してくれよ」
大きな宝どさりとおいて。リベルテ僕の前に座った。小さな宝、大きな宝に入ってる。僕はなんだか、むかむかしてきた。こんな気持ちは初めてだ。
「リベルテには貸してあげない。これは僕の鍵だ」
「ぷっ!はははっ。ムートンが怒ってる。じゃ、この宝箱は俺のでいいな?」
「宝箱はリベルテにあげるよ。だけど忘れないでよね!鍵は僕が持ってるんだから」
僕を見るリベルテ、やっぱり優しい顔してる。僕がむかむかして、鍵を僕のにしちゃったのに。リベルテの琥珀の瞳、綺麗な色をくずさない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます