リベルテとムートン

 雨の止んだ平原、二人の羊歩いてく。僕の隣を歩いてる、彼の名前はリベルテ。不思議な瞳は琥珀色。


「ねえ、リベルテ。僕たち群れから遠ざかってるよ」


「そうだぜ、ムートン。俺たちは群れから離れてんだ。山に行けば、俺たちだけでも生きてける」


 真っ白羊の頭を、真っ黒羊が豪快に撫でた。

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