どこにいるのかわからない、群れより今は仲間の羊。不思議な羊。マスクの下の毛、真っ黒毛。

　真っ黒羊と、真っ白羊。二人ならんで草をはむ。ここはどこかの小屋の中。牧場ではないようだ。

　膝の上の羊マスク。マスクの裏を見てみれば、牧場シールが貼ってある。牧羊犬一匹、いつでも吠えると語ってる。

「シールはまずい」

　僕がマスクをみていると、真っ黒羊慌ててる。真っ黒羊、マスクのシールびりりと破く。中から出てくる小さな四角。

「ここから離れるぞ」

　小さな四角く。真っ黒羊がふんじゃった。ぱきりとなった小さな四角く。真っ赤な点滅消えてった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい