山男
久しぶりに何も考えずによく眠れた。
昨日見つけた川に行って、顔でも洗ってこよう。
パシャパシャ。
「ふぅ、綺麗な水で顔を洗うと自分も綺麗になった気になるわね。」
とても清々しい朝だ。
もういっそこのままここに住もうかな。
そんなことを考えていた時だった。
ガサガサ。
「……!?」
背後から物音がする。
「えぇ、マジ?」
そこには、私の身長よりも大きな熊がいた。
「え、えっと……こういう時は横に逃げればいいんだっけ?」
ネットサーフィンで培ったニワカのサバイバル知識を、私は必死に脳の引き出しから引きずり出そうとしていた。
その時だった。
パーン!
大きな破裂音とともに熊が逃げていった。
私は訳がわからず、とにかく音のする方を見た。
すると、そこには髭ボーボーの山男がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます