第9話

でもすぐ冷静さを取り戻した。

だって神様なんているはずがないと思っているからだ。

でもふと思った。

異世界だから神様って言う存在自体あるのかもしれないと思いつつ、疑いの目を向けた。だが神様はこういった。

「無理に信じろとは言わないが、わしはちゃんと神達の一人じゃ」

「そうですか」

ん?神達?

俺は疑問に思った事を言って見る事にした。

「この世界には神様はいっぱいいるんですか?」

「そんなんも知らんのか?」

そう言われたので俺は犬になる前は人間だった事と、森にいた時の出来事を伝えた。

「なる程。この世界を知らないという訳じゃな?」

「はい」

「分かった。だがその前に聞いていいか?」

神様はそう言ってきた

「なぜお主は神の言葉が分かるんじゃ?」

「神の言葉?」

「そうじゃ。普通の人には分からないはずなんじゃが」

「えーと、たぶん言語理解っていう固有スキルがあるからだと思います」

「固有スキル!失礼じゃがステータスを見せてはくれないかのう」

助けてもらったしこの神様は信用できると思い、見せてみることにした。


‹ステータス›

名前→リツ

種族→フェンリル

レベル→14/∞

HP→240

攻撃力→190

魔力→240

速さ→290

固有スキル→時空魔法・鑑定・成長速度100倍・言語理解

スキル→水初級魔法・風初級魔法・火初級魔法


いつの間にか、レベルが上がっていた。おそらく熊のモンスターに攻撃したからだと思う。でも神様が倒してくれたんだけど。

「こりゃすごい!レベル∞!ステータスこそ低いが、この固有スキルってのが特にすごい!」

老人は目を輝かせてそういった。どうやらステータスは相手に見えるようだ。

確かに固有スキルは持ってる人が全くいないってことは分かってるから、どれだけすごいかは分かる。そしてレベル∞も良く分かる。

俺のステータスって低いんだなと思った。

でも気になったことがある。

「神様のステータスってどのくらいなんですか?」

そう言った。

俺はどうしても神様のステータスが気になってしまった。

「別に無理ならいいんですけど」

「いや、大丈夫じゃよ」

そう言ってステータスを見せてきてくれた。


‹ステータス›

名前→ベクトル

種族→神

レベル→700/1000

HP→10000

攻撃力→7500

魔力→4000

速さ→12000

スキル→風初級魔法・風中級魔法・風上級魔法・風極級魔法・風神級魔法・

    生命探知


想像以上のステータスに俺は絶句した。

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