第7話

熊は鳴いた後自分の腕を上からふり降ろしてきた。

その時僕は動けなかった。

だけどとっさにそこから助かる事が出来るスキルの名前をとっさに言った。

「チェンジ!」

とっさに時空魔法を使った。そしたら今さっき熊が立っていた場所に僕は移動していた。僕が今さっきいた場所の後ろの木は、なぎ倒されていた。

熊は何がおっこたか分からない様に辺りをきょろきょろしていた。

良く見てみると口から長い牙が生えていて、爪は細くとがっていた。

とっさに僕は鑑定スキルを発動した。


‹ステータス›

種族→ジャイアントベア

レベル30/50

HP→900

攻撃力→800

魔力→400

速さ→700

スキル→火上級魔法


体中の血の気が引いた。

今まで戦った事のない強敵。

自分より明らかに強い数値。


殺される


自分の体がそう伝えていた。

だけど逃げても追いつかれることは分かっていたため、すぐさま攻撃準備に入った。

自分のステータスを確認して、今どれくらいの魔力が残っているか確認した。

「190か」

いま役立つスキルはチェンジだけだ。「初級魔法は効くのか?」と思い、相手がうろちょろしているすきに

「ウォーターボール」

と叫んだ

すぐさま鑑定。

僕は驚愕した。

「え、HPが1しか減ってない」

魔法による攻撃も全く効かないとなるともうこれは

「逃げるしかない」

そう判断するしかなかった。


「はぁ、はぁ、はぁ、」

あれからどれだけ走っただろう。

僕は、逃げた瞬間すぐ追いつかれてしまうから、タイミングを見計らってチェンジを使って逃げていた。

「どんだけ追ってくるんだよ!」

あれからチェンジを使った瞬間逃げて、の繰り返しだ。ずっと追ってくる。

そしてもう魔力が20しかない。

また追いついてきた!

「チェンジ!」

これでもうあと一回使ってしまったら、気を失ってしまう。流石に、気を失ったら、相手が見逃してくれる、なんてことは絶対にない。

森の中を走り回ってもモンスターは誰も出てこない。

流石にみんなこんな強敵には勝てないよな。

そんなことを思っているすきに、ジャイアントベアはこちらに近づいてきている。

そして相手とこちらの距離が1メートル位まで近づいてきてしまった。

そして相手が上から腕を振り降ろしてきた。

でも僕は振り下ろされることは分かっていた。僕はギリギリのところで回避しようと試みた。

しかしステータスは明らかに相手の方が大きい。

相手の腕が自分の頭上に降ってくる。

相手は僕の腹めがけて鋭い爪を振り降ろしてきた。

僕は思いっきり足で地面を思いっきり蹴って横にとんだ。だが

「う、うぁぁー!」

相手の腕は僕の腹に直撃した。

僕ははあまりの痛さに発狂した。

「う、うー」

痛すぎて、喋る事も出来ない。だがまだ生きている。

痛がりながらも腹を見てみると、大量の血が出てきている。

熊がこちらに近づいてきている。

だけど段々と意識が薄れて行ってしまう。


僕はここで死ぬのか?


いや、死にたくない。


まだ、何も出来ていない。


地球に帰るって決めたのに!

そうだ、地球に帰るんだ!

だから 僕‥‥‥いや、俺は!


かすれた声で俺は

「こいつを‥‥‥殺す」

そう言った。






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