第2話

「ぴちゃ」

何か音がする。

なんだ?

水の音だ!

そう思い僕は立ち上がった。え?ここどこ?

立ち上がった時に見た光景はあたり一面が木でいっぱいだった。なんでこんなところに僕はいるんだろう。頭の処理が追いつかない。

確か僕は車にはねられて死んだはず?逆にあの衝撃で生きているとも考えられない。病院じゃないならここはどこ?そう思いながら水の音がする方へ歩こうとした。だがいつもより目線が明らかに低い。そう思い自分の手を見てみた。

え?

これが僕の手?

見えたものは明らかに人間の手ではなかった。犬の手だったのだ。

「ワンー!?」《えー!?》

え?なんか喋る事が「ワン」としか言えなくなってる~!?

もしかして犬になっちゃった?と思いながら恐る恐る近くに会った水に顔を近づけるとそこには真っ白い犬の姿が会った。もしかしてこれが俺の顔?と思い手で触ってみるともふもふしていた。間違いない!これが俺の顔だー!

なぜだ?俺は人間だったはずじゃないのか?もしかしたら僕って犬に生まれ変わっちゃったー!?それしか考える事が出来なかった。いやそれ以外ありえない。生まれ変わったとしてもここはどこだ?地球にこんな犬は見た事無い!だとするとここは異世界か?

僕は異世界系のファンタジー物語が好きだったのですぐに状況を飲み込む事が出来た。そして僕は思う。異世界だったらステータスって言う概念があってもおかしくない!僕は緊張しながら

「ワン」《ステータス》

と強く思った。すると目の前に半透明のボードが浮かびあがってきた。そこにはこう書かれていた。


‹ステータス›

名前→リツ

種族→フェンリル

レベル→1/∞

HP→100

攻撃力→50

魔力→100

速さ→150

固有スキル→時空魔法・鑑定・成長速度100倍・言語理解

スキル→水初級魔法・風初級魔法・火初級魔法


「ワン!」《魔法があるー!》

でもスキルをむやみに使うと危なそうだと思い鑑定のスキルがあるからそれで調べてみる事にした。でも鑑定の仕方が良く分からなかったけどとりあえず固有スキルとスキルの事を思いながら口に出してみる事にした。

「ワン」《鑑定》

そしたら目の前に固有スキルとスキルの情報が出てきた。

「ワン?」《えーと、なになに?》


‹固有スキル›

星が与えるスキル。しかし与える事はほとんどない。

‹スキル›

神が与えるスキル。強いものほど沢山持っている。


「ワン!」《固有スキルが強そうだな。それよりこの世界に神っているんだ!》

この説明を見てるとたぶん神様より星の方が上の存在なんだなと思った。

それより言語理解って凄く便利だと思いつつ鑑定した。


‹言語理解›

あらゆる言語と、あらゆる言語を書く事が出来る。ON・OFF切り替え可能。


ON・OFF切り替え可能って事は今すぐ人の言葉を話す子事が出来るんじゃないかっと思った。

「ワン!」《ON!》

僕は試しに言ってみた。

「あーあー!も、もしかして喋れてる?」

僕は安心した。ずっとこのまま「ワン」しか喋れなかったらどうしようと。

「よし気を取りなおして他のスキルも鑑定しちゃおう!」

そう思いながら次のスキルの鑑定を始めるのであった。













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