神をも殺すフェンリルになった俺は、地球に帰るためにレベル1000を目指す
@ocha141
異世界編
第1話
僕の名前は北条律。県立の高校に通う1年生だ。僕の容姿はいたって平凡で目立った特技もない。でも学校は僕の周りに人が集まってくる。理由は単純だ。僕の妹である北条詩織目当てである。詩織は中学3年生の黒髪ロングヘアの超絶美人である。みんな詩織の特徴を教えてほしいだの、自分の事を紹介して欲しいとばかり言ってきている。みんな僕の前では気前のいいように接してきているけど、陰では詩織と比較されて悪口を言われている事を僕は知っている。
僕は毎回クラスメイトと同じようなやり取りを休み時間に行って、下校をした。
僕の家は2階建てですごく大きい。理由は、ただ単に両親がとても優秀なのである。ちなみに両親は共働きで夜遅くに帰ってくる。「あいかわらず大きいなー」と思いながら玄関を開けた。
「ただいま」
「お兄ちゃんおかえりー」
家に着くと詩織が先に帰ってきていた。詩織はリビングのソファーに座りながらテレビを見ていた。
僕は2階の自分の部屋に行き、普段着に着替えて、ベットにダイブする。
「今日も大変だったなー」
今日1日のこと思い出し思わず口に出してしまう。
それからしばらく横になっていたせいか眠くなってきてしまった。
「お兄ちゃん起きて!」
「ん~?」
どうやら僕は寝ていたみたいだ。
時計を見ると6時30分になっていた。帰ってきたのが5時だから1時間半寝ていたみたいだ。
「晩御飯できてるよー」
「ありがとう」
そういいながら部屋に入ってきている詩織の頭を撫でた。
「えへへ~」
自分で言うのもなんだがおそらく僕の妹はブラコンだと思う。
2人で晩御飯を食べた後、僕は自分の部屋に戻った。
「そういえば今日って僕の好きな小説の発売日だったなー」
そのことを思い出し、詩織に見つからないように外へ出た。なぜみつからないようにでたかというと、多分詩織に言ったらついてきてしまうことが分かっていたからだ。
書店までは坂道が多くあるので自転車ではなく歩いていくことにした。
書店に行く道は道路沿いで、きちんと道が整備されている。だがここら辺は住宅街なので、人が多く移動していた。
僕は書店に行く途中の横断歩道に足止めを食らっていた。青信号になった途端、早く買いたいという気持ちがあって少し小走り気味になっていた。
その時僕は気づかなかった。
車が猛スピードでこちらに近づいてきていることに。
「危ない!」
「逃げて!」
など周りの人が言ってきていた。
「ドン!」
視界がいきなり空中に浮いた。
なんだ!痛い!なんだこの痛み!体中が痛い!
体を動かそうとしてもどこも動かない。僕はどうなるんだ?
周りの人が駆け寄ってきたけどおそらく助からないと思っていた。
そこで僕は意識を失ってしまった。
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