返事を待つ日々から逃れられなかった僕は留守電事件の後に一度だけ彼女とドライブに行った。友里は夏休みにヨーロッパに旅行に行くとのことで、次に会うのは旅行から帰って来た後ということになった。お土産を買ってくると言っていたので、何を買ってきてくれるのか少しだけ期待した。

彼女が旅先のイタリアからエアメール（葉書）を僕が住んでいた会社の寮に送ってきた。

偶々僕の部屋に遊びに来ていた太田くんがそのエアメールを見て「旅先からエアメールを送ってくれるくらいだから脈はあると思うのだけど」とボソッと呟いていた。

僕は彼の呟きにそんなものかな？良くわからないやと思った。

そうして、彼女は無事に旅行から帰ってきた。しかし、彼女と会う約束は彼女の体調不良により直前でキャンセルとなった。

これは僕が会う予定の前日に連絡したときに告げられたものだ。

僕は残念に思うものの、体調不良なのに無理することではないので、その二週間後くらいに会う約束をした。

でも、このキャンセルが終わりの始まりとなる。。。

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