第15話僕の苦悩の始まり

このスキー旅行で、僕は改めて友里のことが好きになってしまったことに気がついた。

 しかし、きちんと告白して、振られたならともかく自分が勝手に彼女と付き合っている状態だと勘違いをしたあげく、見栄?強がりで友人関係という名の片思い状態に陥ってしまって、女性とお付き合いした経験の少ない僕はこの関係をどう続けていけば良いのか分からなくなっていた。

そして、思いがけず、水田君も友里のことが気に入ったようなので、そちらに対しても頭を悩ませることになった。

こんなことになるなら、勘違いが判明した時に友里と連絡を疎にして、自然消滅すれば良かったと半分後悔した。

3月は友里とは会う約束をしていなかったので、この期間は彼女に電話をする頻度も少なくなっており、スキー旅行のことを彼女と話をする機会がなかったのがせめてもの救いだった。

そして、この頃から、僕の悩み(愚痴)を会社の研修で知り合った友人の太田君に相談することが増えていくのであった。

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