第9話ターニングポイント
友里に電話をすると決めたものの、ダイヤルの最後の番号を回す段階で何度もやめた自分がいた。そんな自分を叱咤激励しながら
何度目かのトライで彼女に電話がつながった。
恐る恐る先日の件について彼女と話をしたところ、やはり自分が勝手に舞い上がっていただけで、彼女は普通に友達とお出かけしているという感覚だったことが分かった。
普通に考えれば、今回のことは勝手に付き合っている又は付き合えると勘違いした僕が悪かったし、恥ずかしい勘違いをした僕は
このまま彼女との関係を断つべきだったのかもしれない。
しかし、僕の頭の中には邪な考えが浮かび、彼女との関係を断たず、本来の目的(?)である彼女の友達関係を繋げて、複数人で遊びに行ったりする関係を構築することを考えてしまったのである。
そして、とりあえず前回のデートの前に約束していた鎌倉観光(もちろん日帰り)に予定通りに行くことを確認したのであった。
この選択がこの後、僕に苦悩をもたらすことになるのだが、この時の僕はそんなことを露にも思わなかったのである。
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